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「作文コンクール」という内面最適化装置

あるいは魂のインターフェースに直接パッチを当てる技術について 著 霧星礼知 子どもの頃、作文コンクールで賞を取った友人を、 なんとも羨ましいと思ったことがある。 周囲に賞賛され、また特別だと認められ。 でも今思うと、あれは何のコンクールだったんだろう。 1. 作文コンクールの本質は表現教育ではない 作文コンクールというシステムを構造的に見ると、こんな流れになっていると思うのだ: 1. 「正しい感想」を事前に配布する 2. それを"自分の言葉"で再現させる 3. 再現精度の高い子どもを表彰する 4. 周囲が称賛する 5. 本人は「これが自分の考えだ」と信じる これは、大人の価値観を、子どもの主体性というインターフェースを通じてコピーしている。テストは外在的な評価だけど、作文は内面を直接使う。 これ、魂のインターフェースに、じわじわとパッチを当てているようなものじゃないかな。 ここで育つのは思考力ではなくて、適応的自己検閲スキル。 そしてそれがいつの間にかアイデンティティになる。 だから大人になると、こうなったりする: * 何を書いていいかわか

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RAGじゃ足りなかったので、運用知識をPythonに任せるAIを作った

Dify Enterprise を題材にした、Deterministic Core + LLM UI な構造ファーストbotの実装記録 はじめに RAGを使ったドキュメント検索に限界を感じ、運用知識そのものをPythonで構造化するAIを作りました。 Vector DBでは解けなかった upgrade や設定差分の問題を、Deterministic Core + LLM UI という構成で解いています。 Dify Enterprise を題材にしていますが、設計パターン自体は、ドキュメント横断・アップグレード運用・複雑な設定管理など、他のEnterprise製品にもそのまま応用できます。 TL;DR Dify Enterpriseの運用で、分断された3つのドキュメント(Helm/Enterprise/Community)を 横断検索する必要があったが、RAGでは構造推論ができないため、 SQLite FTS5 + Python で決定論的処理を行い、LLMは結果の整形のみに使うツールを作った。 → リポジトリ: https://github.com/minacocha