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因幡のピョン太郎 〜White Rabbit Story〜
因幡の白兎という話がある。 白兎が海を渡りたい。 しかし船がない。 そこでワニに声をかける。 「君たちと兎、どちらが多いか数えてあげるよ。向こう岸まで一列に並んで」 ワニは並んだ。 親切である。 白兎はその背中を踏んで海を渡った。 そして最後の一匹のところで言った。 「本当は数えるためじゃない。お前たちを踏み台にして渡りたかっただけでーす!」 なぜ言った。 黙って岸へ上がればよかった。 詐欺を働いたうえ、被害者の目の前で成果報告まで行っている。 ワニは怒った。 そりゃ怒る。 ワニ側は、 一列に並んだ。 背中を貸した。 最後まで黙って協力した。 悪いところが一つもない。 全面的にピョン太郎が悪い。 ワニはピョン太郎の毛を剥いだ。 ここだけ聞くと残酷だが、事件名を正確に付ければ、 因幡海峡ワニ集団欺罔事件(いなばかいきょう・わにしゅうだん・ぎもうじけん) である。 加害者は白兎。 ピョン太郎である。 ピョン太郎はワニの怒りによって全身ずるむけになり、泣いていた。 そこへ大国主が通りかかった。 大国主もたぶん、 「お前何やっとん