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プロンプト型から対話型へ——AI活用の考え方を変える
AIの使い方について、多くの場面で語られるのは「プロンプト最適化」だ。 いかに良い指示文を書くか、いかに一発で狙った出力を得るか。この文脈では、AIはあくまで“高性能な実行装置”として扱われる。 しかし、このアプローチが本質的に機能するのは、すでに正解が定義されている場合に限られる。 SQLを書かせたい。 文章を要約させたい。 決まったフォーマットのレポートを生成したい。 こうしたケースでは、 * ゴールが明確 * 良し悪しの評価軸が固定 * 出力を即座に判定できる という条件が揃っている。 この領域でプロンプト型は非常に強い。 ただし同時に、このアプローチは重要な性質を持っている。 正解が分かっているなら、人間が自分で書くこともできる。 つまりプロンプト型AIとは、「既知の問題を高速に展開する装置」だ。 優れた道具であることは確かだが、それはすでに地図が存在するときに限って有効な羅針盤でもある。 正解が存在しない領域 一方、現実の多くの思考・創作・設計の場面では事情がまったく違う。 * ゴールは最初から決まっていない * 評価軸は途中で変わる *