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いい人擬態図鑑 #1 ——悪人ではなくても、なぜか周囲が疲れる人たち
世の中には、悪い人ではないのに、なぜか一緒にいる人が疲れる人がいる。 意地悪をしているわけではない。誰かを陥れようとしているわけでもない。むしろ本人は真面目だったり、一生懸命だったり、困っていたりする。 だから扱いが難しい。 私はこういう人たちを「いい人擬態」と呼ぶことにした。 ここでいう「擬態」は、本人が意図的にいい人を演じている、という意味ではない。本人の持つ「真面目さ」「一生懸命さ」「困っていること」といった性質によって、その人が周囲に発生させているコストが見えにくくなっている状態を指している。 これが厄介なのは、本人自身も自分を「ちゃんとした人」「真面目な人」「他人に迷惑をかけない人」だと思っていることである。その自己認識が間違っているとは限らない。ただ、その「いい人」という自己像の外側で、誰かが問題を解決し、仕事を補完し、コストを支払っていることがあるのである。 悪意がないことと、他人にコストを発生させないことは別だ。そんな「悪人ではないからこそ発見しにくい人」を観察し、見えにくいまま負わされる苦しみを和らげようというのが、この「いい人擬態図鑑」である。 No