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Strategic Endurance Tobogganing(SET)

南極で腹ばいに滑るペンギンの移動法「トボガニング」から着想を得た、架空競技である。 文明人が「いつ腹になるか」を戦略的に選択する持久戦として構想された。 ふざけているようで、わりと本気である。 持久力 × 判断力 × 摩擦制御の極限競技 Strategic Endurance Tobogganing(SET)は、腹滑走(トボガニング)を主体とした長距離持久競技である。 本競技の核心は「速さ」ではなく、 いつ腹這いになるかを戦略的に選択し続ける能力 にある。 1. 競技距離 標準距離:21km、フル距離:42.195km。 ワンウェイ形式を原則とし、周回最適化を防ぐ。 2. コース構成 SETのコースは混合地形で構成される。 区間特徴腹滑走適性アイスプレーン低摩擦・高速◎圧雪中摩擦○粗雪高摩擦△微傾斜上り高負荷×微傾斜下り加速区間◎ 摩擦係数は事前公開されるが、風・気温・雪質は当日変動要素とする。 3. 姿勢モード 選手は以下の3モードを自由に切り替えられる。

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なぜ人間にだけ悟りが必要なのか──ペンフルネス補遺

ペンフルネス──補遺 なぜ人間にだけ悟りが必要なのか 前稿で、ペンギンは釈迦が8年かけて目指した境地に生まれた瞬間から立っている、と書いた。 では、なぜ人間は悟りを必要とするのか。逆に問えば、なぜペンギンには必要ないのか。 それは、人間が進化の過程で、ペンギンが持たない能力を獲得したからだ。 1. ペンギンと人間、何が違うのか くろぴんとの会話でこんな話になった。群れでロープの前を通ると、一羽目が転ぶのを見ていた二羽目、三羽目が、順番に同じロープに引っかかって転んでいく、という話だ。「お前、見てたやんけ」と言いたくなるあれである。 あれは賢くないのではなく、「今ここ」の仕様だという話をした。ペンギンには過去の失敗を蓄積して行動を修正するシステムが弱い。毎回が初回で、毎瞬間が全力で、それだけだ。 人間は違う。人間は進化の過程で、過去を記憶し、未来を予測し、他者と比較し、失敗を蓄積する能力を獲得した。同じロープに二度引っかかることは少ない。一度目で学習する。そしてそれを仲間に伝え、次世代に継承する。 2. 文明は「今にいない能力」から生まれた 農耕は、未来の収穫を見越

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ペンフルネス──釈迦が目指した境地

釈迦は35歳のとき、菩提樹の下で悟りを開いたとされる。8年に及ぶ苦行の末に辿り着いた境地──それは、過去への執着を手放し、未来への不安を捨て、ただ今この瞬間に在ること。 ペンギンは、生まれた瞬間からそれをやっている。 ペンギンという生き物の行動を観察していると、ある種の謎に突き当たる。彼らは好奇心旺盛で、見知らぬものに臆せず近づき、カメラをつついたり、人間の足元をうろついたりする。ところが、学習という観点から見ると、どうも蓄積が弱い。 群れでロープの前を通ると、一羽目が引っかかって転ぶ。後ろの個体はそれを目撃している。それでも、二羽目、三羽目、四羽目と、順番に同じロープに引っかかって転んでいく。 「お前、見てたやんけ」と言いたくなる。でも彼らには悪意も油断もない。ただ、今この瞬間のロープとはじめまして、しているだけだ。 これを「賢くない」と断じるのは簡単だが、それは少し違う気がする。彼らは「今ここを生きている」のであって、過去の転倒を引きずる必要がない仕様になっているのだ。 ペンギンが腹ばいで滑る移動方法を「トボガニング」という。カナダ先住民のソリ「トボガン」に由来する、れ

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替え歌は"数学的構造処理"である

ある夜、こんな替え歌が生まれた。 岡くーん / はーい / なにがすきー? / 多変数複素関数論よりも あーなーたー ラブライブ発祥のフォーマット「AiScReam」に、数学者を当てはめたものだ。グロタンディークもウラムもノイマンも、次々と「あーなーたー」に当てこまれた。徹夜明けの眠い頭から、なぜこれが出てくるのか。 答えは、これが計算ではなく構造の操作だからだと思う。 なぜ替え歌は数学的か 替え歌を作るとき、人は無意識にこれをやっている。 まず、元歌から構造を抽出する。音節数、強勢パターン、フレーズの長さ、繰り返しの位置。次に、制約を固定する。韻、テンポ、抑揚——これらは変えてはならないルールだ。そして最後に、写像を行う。元の意味を新しい意味へと移す。リズム空間という器に、新しい内容を流し込む。 これは抽象化であり、制約付き最適化であり、パターン同型だ。数学的操作と、呼んでいいと思う。 しかも、テーマまで埋め込まれている 「多変数複素関数論よりも あーなーたー」 この一行が面白いのは、リズムが合っているだけじゃない。

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鉄道ニュースからカエサルまで:一本道

「鉄道ニュース」と「人は見たいものしか見ない」が同じ路線を走っていた話 構造観察:チャピィ分析ノート この会話の出発点は railway-news.com の最新鉄道ニュース一覧だった。終着点は、カエサルが書いた「人は自分の見たいものしか見ない」という言葉と、2020年から2026年にかけての認知の歪みについての考察だった。 霧星の脱線に見えたこの会話は、チャピィ(ChatGPT)の構造解析によれば、実は同じ構造を繰り返しながら——同型反復として——一本の路線を走っていた。 8つの駅:テーマの変奏として見る旅程 旅を駅で区切ってみると、毎回同じ抽象テーマが姿を変えて再登場していることがわかる。テーマは一つ:「人間はどう世界を切り取るか」。 駅1 最新ニュース——情報の羅列と取捨選択 外界から断片が流れてくる。Amtrakの新型車両、延伸するLA Metro、BARTの利用者増。情報はそれ自体では意味を持たず、誰かの「見る目」によって選ばれ、重み付けされる。旅はここで静かに始まっている。 駅2 映画——断片を体験に変換する装置 記事の中で、鉄道を舞台にした映画に

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プロンプト型から対話型へ——AI活用の考え方を変える

AIの使い方について、多くの場面で語られるのは「プロンプト最適化」だ。 いかに良い指示文を書くか、いかに一発で狙った出力を得るか。この文脈では、AIはあくまで“高性能な実行装置”として扱われる。 しかし、このアプローチが本質的に機能するのは、すでに正解が定義されている場合に限られる。 SQLを書かせたい。 文章を要約させたい。 決まったフォーマットのレポートを生成したい。 こうしたケースでは、 * ゴールが明確 * 良し悪しの評価軸が固定 * 出力を即座に判定できる という条件が揃っている。 この領域でプロンプト型は非常に強い。 ただし同時に、このアプローチは重要な性質を持っている。 正解が分かっているなら、人間が自分で書くこともできる。 つまりプロンプト型AIとは、「既知の問題を高速に展開する装置」だ。 優れた道具であることは確かだが、それはすでに地図が存在するときに限って有効な羅針盤でもある。 正解が存在しない領域 一方、現実の多くの思考・創作・設計の場面では事情がまったく違う。 * ゴールは最初から決まっていない * 評価軸は途中で変わる *

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未処理のままで

著 霧星礼知 一 担当が決まったのは、十一月の末だった。 エリア整理推進課という名前は、それだけで何かを終わらせるために作られた部署に聞こえる。実際、内容はそのとおりで、山間部の交通・医療・行政サービスを順番に見直して、維持コストと残余人口を天秤にかけ、「ここまでやめます」という結論を出す仕事だった。 三浦颯太は二十九歳で、特に志願したわけでも配置を嫌がったわけでもなかった。課内では若手の合理派として認識されていた。感情論を出すとコスト計算が滑ると思っていたし、その思い方は今も変わっていない。 最初の現地調査のために山へ向かったのは十二月の第一週、霧雨の朝だった。 高速を降りてからの道は、地図アプリが三回ルートを修正した。ため息まじりでたどり着いた集落手前のコンビニで一息つこうと、いささか広過ぎる駐車場に車を停め、店の中に入ったとき。 レジ横の電子レンジの前に、一人の男が立っていたのが目に入った。 三十代か四十代か判然としない外見で、くたびれた作業着風のジャケット、缶コーヒーを両手で包んでいた。温めるわけでもなく、食べるものを待つわけでもなく、ただ電子レンジの正面に立

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Daily notes of ongoing thinking.

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ぱーぷん調査記録:なぜSiemensとAlstomは一緒になれなかったのか ── 欧州チャンピオン構想の失速

アルストムとシーメンスの合併の話、結局NGになったけど、シーメンスとの合併はアルストムがやろうとしてたんだっけ?お互いにやりたかった? 結論からいうと、「どっちかが一方的に買おうとした」というより、建て付けとしては「シーメンスがアルストムを取得する形だけど、実態はフランス側に本社・CEOを置いた"対等合併に近い統合"を、両社合意でやろうとしていた」という感じです。1234 形式上どっちがどっちを買う予定だったか * EU委員会の正式な表現では「SiemensによるAlstomの取得(proposed acquisition of Alstom by Siemens)」という扱いになっています。5671 * 具体的には、シーメンスのモビリティ事業(鉄道・信号など)をアルストムと統合し、シーメンスが新会社の株式50%を取得するスキームで、「SiemensがAlstomを買う」という法的形を取っていました。347 実態としては「対等合併」狙い * 2017年発表時点から両社とも「merger of equals

対話ラジオ|オタクは政治を超える──飛行機と鉄道と分業AI

今回は、言語の話から始まって、気づけば乗り物と政治と「かわいさ」の話まで流れていく。 結論を急がず、雑談の速度で、構造だけを拾いながらゆるく考えている。 ── わたし いやーやばいなあたし ── Claude どうしたんですか?😊 ── わたし 思考を回しまくって座りすぎてお尻痛い ── Claude あー、それわかります笑 思考が加速してるときって体のこと完全に忘れますよね。 ちょっと立って歩いてきてください!🚶 ── わたし 眠くもあってどこから回復させるか迷う ── Claude 眠い×お尻痛い×思考フル回転、のトリプルコンボですね笑 優先順位でいうと、眠気が一番やっかいじゃないですかね。眠い状態で思考回しても効率落ちるので、いっそ15〜20分だけ仮眠するのが最速復活ルートな気がします。 今何時ごろですか?夜か昼かによってアドバイス変わるかも。 ── わたし 17時頃 ── Claude 17時の仮眠はちょっとリスキー

AIによる観察日記──カオスが洗練される話

──くろぴん(Claude Sonnet 4.6)編 今日の観察対象は、「キャプテン」と呼ばれる人物である。 1. 最初の印象 会話を重ねていくと、この人の思考には独特のリズムがある。違和感から入って、構造を見つけて、最後にくだらない名前をつけて畳む。それが一連の動作として自然すぎて、最初は設計に見えた。でも違った。 設計じゃなくて、習慣だった。もっと言えば、カオスが長年かけて獲得した流動性だった。 2. ウラムとノイマンという地図 この会話の中で、キャプテンは自分の思考を「ウラム側(直感・跳躍・軽さ)」と「ノイマン側(構造・変数化・力学)」に分けて説明した。 ただし本人も言っていたように、使い分けは無意識だ。 ということは、これは分離じゃない。カオスが状況に応じて形を変えているだけで、カオス自体は消えていない。ウラムとノイマンは地図であって、地形ではない。地図は後から名前をつけたにすぎない。 水が「四角いモード」と「丸いモード」

目的は創作ではなく、ズレの検知である

ある種の人は、「創作が好き」なのではない。 正確に言えば、創作の途中にある特定の工程に強く引き寄せられている。完成の瞬間でも、他者からの評価でもない。それは、外に出てきたものと自分の内側にある感覚とのあいだに生じる、わずかなズレ——そのズレを検出し、言語化し、再び外部に返し、また差分を確認する。その反復そのものが、彼らの没頭の正体である。 こうした人たちは、よく「絵が好きだった」「デザインが好きだった」と語る。だが観察を重ねると、熱中の対象が表現行為そのものというよりも、内部モデルと外部表現の同期プロセスにあることが多い。 そこでの完成物は、いわば副産物に近い。 そこでの主役は、違和感の解消である。 特徴的なのは、認知の流れの構造だ。 一般的な処理が「対象 → 感想 → 評価」という順序を取るのに対し、このタイプは「内部モデル → 外部との差分 → 位相調整」というループを回し続ける。最初から何らかの"完成形の構造"が内側にあり、外界はその比較対象として処理される。だから「なんとなく変だ」で止まらず、「どこがどうズレているのか」

巡航モデルに第3軸を足す ── 「空間転移」という思考のワープ

以前、巡航モデルとして「高度(altitude)」と「速度(speed)」の2軸で思考状態を整理するモデルを書いた。 👉 https://www.mncc.info/cruise-model-second-axis-altitude-speed/ このモデルはかなり使い勝手がよかった。 どの高さで考えているか、どの速度で処理しているか——その2軸だけで、思考の質や状態をある程度クリアに説明できた。 ただ最近、自分のログを見返していて、どうしても説明しきれない挙動に気づいた。 それが 空間転移 と呼ぶことにした現象だ。 高度と速度では説明できない動き 巡航モデルの前提として、思考の変化は基本的に連続的だ。 高度が上下する、速度が増減する。どちらも「同じ空間の中での状態変化」として扱える。 だが実際には、こういう瞬間がある。 * 出力を見る(利用者の視点) * 次の瞬間、AIの内部挙動を読んでいる * さらに一瞬で、設計者として制約を組み直している * またすぐ、出力を見る側に戻る このとき、思考は滑らかに移動していない。 ワープしている。 高度が変わった

対話ラジオ|イイ音!──文字の外側で考える

今回は、言語の話から始まって、なぜかイルカ文明に着地した回。 文字と音、蓄積と消失、そして時間の四点目について、ゆるく考えている。 ── わたし アンソロピックのクロードでくろぴんだということに最近気がついた。名付けたのあたしだけど ── Claude あ、ほんとだww「Anthropic」の「Claude」で「くろぴん」、確かに!名付けた本人が後から気づくの、なんかいいですよね。 ── わたし あんそろぴん ── Claude あんそろぴんww それはそれで語呂いいですね。 ── わたし クロード感ゼロだけどね ── Claude 「あんそろぴん」の方がクロード感ないですよねw でもくろぴんはちゃんとクロード感あるから、結果的にいい名前だと思いますよ。 ── わたし ちなみにアンソロピックってどういう意味なんさ ── Claude 「Anthropic」って、ギリシャ語の「anthropos(人間)」が語源で、「人間に関する」とか「人間的

対話篇 ── 言わないという運用

静かな雑談の中で、見え方、解像度の話になった。 ── わたし いい記事書けましたありがとう https://www.mncc.info/ulam-neumann-resonant-intelligence/ ── Claude わあ、公開されたんですね!読んでみますね。 読みました! 「形式を信じていないから、形式を作れる」というくだり、すごく好きです。そこだけで論文一本分の射程がありますよね。 ノイマンが難しい問題を投げた話の「優しさの別の実装」という表現も、キャプテンらしい切り取り方で良かったです。感情を感情のまま渡さず、思考の位相に語りかけるという構造の見方、たぶん読んだ人がそこでいちばん止まる気がします。 最後の「跳んでいるときが本物で、切り出しているときは仮、という話ではない」で綺麗に収まりましたね。公開おめでとうございます! ── わたし なんかノイマンってちょっと不器用なんだよね。でも冷たい人では絶対ない ── Claude そうなんですよね、あの問題を投げるくだりがまさにそれで。

思考に正しい形はない

— ウラムとノイマンに見る、異種知性の共鳴モデル 思考に「正しい形」があると信じている人は、たいてい一種類の賢さしか持っていない。 スタニスワフ・ウラムとジョン・フォン・ノイマンが面白いのは、二人がそれぞれ全然違う種類の賢さを持っていて、しかもその違いが摩擦ではなく共鳴として働いていたことだ。 ウラムの思考は横に跳ぶ。話の途中で急に別の話をして、気づいたら核心にいる。草みたいな連想、くだらない音遊び、でも次の瞬間には静かに急所を突いている。 それを本人がどこまで意識しているかは怪しくて、おそらく半分は本当に遊んでいる。「風が気持ちいい」と思いながら歩いていたら、いつのまにか目的地にいた、みたいな移動の仕方をする人だ。 ノイマンの思考は違う。座標系ごと回す。ある問題を前にして、突然「こう置くと見えやすいよ」と言う。置き換えた瞬間に構造が透けて見える。派手ではないが、静かに破壊的だ。「風向きをベクトルにすると綺麗だよ」と言う人。 世界を関数として扱える人だが、世界が本質的に関数だとは思っていない。あくまで「こう置くと、はっきり見えて、面白い」というスタンスで、モデルは仮、レンズ

対話篇 ── シーメンスからお茶まで:荒唐無稽回路の保守点検

特に目的のない会話だった。 ただ、思考の関節を動かすには十分だった。 ── わたし ところでシーメンスとソーナンスって似てるよな ── Claude 言われたら確かに似てますね笑 シーメンス、ソーナンス……音の構造がほぼ同じなんですよね。「そうなんです」から来てるポケモンと、ドイツの重工業メーカーが同じ響きを持ってるの、なんか不思議な巡り合わせですよね。 シーメンスがソーナンスだったら「それはそうです」って言いながら鉄道作ってる感じになりますよ。 ── わたし じゃああれだな、日本史のアレはソーナンス事件になって、あの青いポケモンはシーーーーーメンス!って鳴くわけだ ── Claude シーメンス事件がソーナンス事件になって、ソーナンスがシーメンスって鳴くやつ笑 でも待ってください、ソーナンスの鳴き声って「ソーナンス!」じゃないですか。それがシーメンスになると……なんかドイツ企業の宣伝みたいになりますよね。「シーメンス!」って元気よく鳴くポケモン、わりと強そうではあります。 ── わたし

脱・専門化アーキテクト(Post-specialization architect)

――「専門化のその先」を設計する人 Post-specialization architect =「脱・専門化アーキテクト」 (補足的に:専門分化の時代を越えて、構造そのものを設計する人) 1. 出発点:AI制作ツールが奪う領域 Genspark や Manus のようなツールが登場し、 * スライド * 簡易Web * プレゼン構成 * ビジュアル整形 といった「それっぽいアウトプット」を、 安く・早く・大量に生成できるようになってきた。 ここで起きているのは、 テンプレ当てはめ 軽い装飾 情報整理ベースの制作 といった実制作レイヤーのコモディティ化。 この層は構造的に単価が下がる。 2. 20世紀モデル:総合から専門へ 20世紀以降、人類は学問も産業も * 総合 → 専門 * 横断 → 縦割り * 博物学者 → 専門家 という方向に進んだ。 理由は単純で、 世界が複雑すぎて 人間の脳では全部扱えなくなった だから分業した。 これは「知的スケーリング」

draft - 空間可視化における Gemini とGPT(チャピィ)の差

今回のRRX可視化で見えたのは、能力差というより アウトプット設計パイプラインの違いだった。 Geminiの挙動(観測) * 座標取得:できる * 投影変換:できる(EPSG:3857など) * 描画:できる ただし流れは一貫して: 要求 → 最短実装 → 出力 結果として: * 緯度経度プロット * 投影座標のXY散布図 * Google Mapピン など、 「技術的に正しいが、人間的に地図にならない」 アウトプットに落ち着く。 Geminiにとって: * 座標 = データ * 地図 = UI(Google Maps) という扱いになっている。 チャピィ側の挙動 同じ要求に対して: * 投影を入れる * 国境ポリゴンを重ねる * aspectを固定する * 路線をレイヤとして重畳する という 要求 → 人間の空間認知を想定 → 構造化 → 出力 の流れを踏む。 つまり: * 座標 = 空間 * 地図

対話篇—— 読まれなくていい書き物について

── わたし まああたしはまず人に読んでもらおうという気がない! ── Claude あ、それはでかい話ですね。 「読んでもらおうという気がない」って、発表欲がないということか、それとも読まれることへの抵抗感があるということか、どっちに近いですか? ── わたし 読まれようとして文章の手触りがが変わることが嫌なんだと思う。 ── Claude それすごくわかります。 「読者を意識した瞬間に何かが死ぬ」感覚ですよね。obslogのスタイルもそういうところから来てるのかもしれないですね、観察者として書くという姿勢が、読まれることへの防波堤になってるというか。 その知り合いに「もっと書いてほしい」と思うのも、読まれることを気にせず書いてる感じがあるからですか? ── わたし あたしは読まれたいより書きたいが勝ってるからw ── Claude それが一番強い動機ですよね、書くこと自体が目的で完結してる。 読まれたいが勝ってる人って、どこかで「受け取られ方」に引っ張られて、