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なぜこの時代にあえて「書く」のか——テキストは最後まで自分の手で持てる
Why Write in the Age of Video? — Keeping Content Within Your Own Hands なぜこの時代に、あえてテキストを書くのか。 その理由は、コンテンツを最後まで自分の手に置いておくためだ。 映像コンテンツは拡大するにつれて、個人の手を離れていく。 人が増え、工程が増え、判断が分散する。 気づけばそれは「自分の作品」ではなく、機構として動き始める。 その変化を踏まえて、テキストという形式を見直してみる。 1. コンテンツは拡大すると手を離れるのか 拡大は、成功ではない。構造の変化だ。 コンテンツが小さいうちは、一人の人間が全体を把握している。 アイデアの発生から、素材の収集、組み立て、公開まで——すべての判断が一箇所にある。 その段階では、作品は作り手と一体になっている。 しかし拡大が起きると、構造が変わる。 個人がチームになり、チームが機構になる。 判断が分散し、工程が増え、「全体を把握している人」がいなくなる。