1000engineering
技術と近づきすぎてはいけない
技術企業だからといって、技術ばかりを見ていてはいけない。 一見すると矛盾しているようだが、私はむしろそう思っている。 技術は重要だ。だからこそ、真剣に見なければならない。しかし、技術とべったりになった瞬間に、企業の視点は驚くほど短絡的になる。 「次は何を導入するか。」 「どのモデルが勝つのか。」 「どのフレームワークへ移行するべきか。」 もちろん、それらは重要な問いである。 しかし、それだけを追いかけ始めると、本来考えるべきことが見えなくなる。 顧客にどんな価値を届けたいのか。 組織として、どんな能力を蓄積したいのか。 五年後、十年後も変化に適応できる状態とは何か。 技術は、その問いに答えるための手段であって、問いそのものではない。 これは企業だけの話ではない。 個人の技術者も、特定の技術そのものに関心が止まっていると、やがて成長が停滞する。 新しい製品を覚える。 新しい構文を学ぶ。 新しいフレームワークを使えるようになる。 それ自体は必要なことだ。しかし、そこで学びが止まれば、技術が入れ替わるたびに、また最初から追いかけ直すことになる。 本来、技術