StructureEssay
何もないけん、Welcome おおいた――懐かしい風景、ツッコミどころ、溢れる豊かさ
Nothing Much Here, but Welcome to Oita: Nostalgia, Nitpicks, and an Overflowing Abundance 著:霧星礼知(min.k)|mncc.info / Author: Reichi Kirihoshi (mncc.info) 今成佳奈の「Welcome おおいた」という歌がある。 聴くと、途中まではほぼ全編ツッコミどころしかないのに、最後の一節でなぜか泣きそうになる、不思議な観光キャンペーンソングだ。 この一曲の中では、大分県民が普段は照れて言えない「好き」を、真正面から口にしている。 曲としては、とても綺麗だ。広がりがあって、郷土への愛情に満ちている。 ただ、大分について多少知っている人間からすると、途中まではかなり忙しい。 「いや、田舎を美化するな」「海と山があれば豊かということにするな」「不便さを情緒で包むな」と、ほぼ全編にわたって総ツッコミを入れたくなる。