← 1000notes

組織の中で健全に振る舞いたいなら、組織だけに人生を賭けてはいけない

私は昔、「会社で評価されること」にかなりの比重を置いていた。

もちろん仕事は大切だし、評価されること自体が悪いわけではない。でも、人生の承認のほとんどを会社に預けてしまうと、不思議なことが起こる。

本当は危ないと思っていることを言えなくなるのだ。

「嫌われたらどうしよう」
「面倒な人だと思われたらどうしよう」
「居場所がなくなったらどうしよう」

頭ではリスクが見えているのに、承認を失う怖さがそれを上回ってしまう。

皮肉なことに、組織に深くコミットしたいと思うほど、組織にとって必要な行動が取りづらくなる。


最近になって、少しだけ感覚が変わった。

本を書くようになった。会社の外にも、自分の考えを置ける場所ができた。受け入れてくれる人との関係もできた。

すると、「会社は大切だけれど、自分のすべてではない」と思える瞬間が増えた。

その結果、以前よりも必要なことを必要なタイミングで言えるようになった気がする。


組織だけに人生を賭けないことは、組織を軽視することではない。

むしろ逆だ。

自分の価値や居場所を一つの組織だけに預けないからこそ、短期的な承認や保身に振り回されず、その組織にとって本当に必要だと思うことを選べる。

組織の中で健全に振る舞いたいなら、組織だけに人生を賭けてはいけない。

会社の外に、自分が息をできる場所を持つこと。

それは逃げ道ではなく、組織の中で誠実でいるための土台なのだと思う。