LingOrmとは何か(4)——K-POPとも日本の芸能界とも違う世界
What Is LingOrm? (4) — Neither K-POP Nor Japanese Showbiz: How Thai Actor Pairs Work (LingOrm Feature, Chapter 1-4)
著:霧星礼知(min.k)|mncc.info / Author: Reichi Kirihoshi (mncc.info)
LingOrm特集|THE WORLD BETWEEN US
本記事は、全4章予定の連載「LingOrm『THE WORLD BETWEEN US』をめぐる旅」の一部です。
2026年10月17日と18日、Lingling Kwong(リンリン・クォン)とOrm Kornnaphat(オーム・コーンナパット)の二人、LingOrmは、バンコク郊外のIMPACT Arenaで単独公演「THE WORLD BETWEEN US」を開いた[1]。
二人の女優が、なぜアリーナに立てるのか。
LingOrmの活動を日本の芸能界やK-POPに当てはめようとすると、どこかでうまく収まらなくなる。二人は女優なのに歌って踊り、ドラマが終わってもペアで活動し、それぞれが自分の会社を持っている。
本稿では、俳優、所属先、ファン、スポンサー、本人の事業がどうつながっているか、その配線の違いを見ていきたい。
1. 所属先が「テレビ局」である
二人の所属先はChannel 3、つまり地上波のテレビ局である[2]。Channel 3は二人の主演ドラマを制作・放送するだけでなく、海外のファンミーティングでは「エージェンシー」や「アーティスト管理」として名を連ね、2026年のバンコクの単独公演では主催者を務めた[3]。2025年8月に長沙で開かれたOrmのサイン会では、Channel 3が主催会社を選んで任命し、契約どおりに運営されていないとわかると、舞台上の進行をすぐに止めるよう求めた[4]。ドラマの制作から俳優のマネジメント、イベントの管理まで、一つの組織が受け持っているのである。
日本では、テレビ局は番組を作って放送し、俳優のマネジメントは芸能事務所が担う。K-POPでは、事務所がアイドルを練習生として育て、音楽の制作まで手がける。どちらも、作品を作る組織と人を抱える組織が別々にあるか、人を抱える組織が作品も作る形である。だが、Channel 3の場合は、作品を流す組織が人も抱えている。
筆者は以前、この形を「テレビスターシステム」と呼んで、昭和の日本でテレビ局がスターを育てていた時代と似ていると書いたことがあるので、興味があればぜひ目を通してほしい[5]。
2. ペアという単位
第1章(2)で見たように、タイではドラマで組んだ俳優ペアを「คู่จิ้น(クージン)」と呼び、制作会社がペアとして売り出す。研究者のPangとLiによれば、これはシリーズYに限らず、タイの芸能界全体で使われている宣伝の手法である[6]。
LingOrmの場合、Channel 3は二人を3作続けて主演に起用した。広告でも二人はそろって出てくることが多いし、2025年11月にはDiorが二人をそろってグローバルアンバサダーに起用し[7]、Niveaの広告にも二人で出演している[8]。インフルエンサー分析会社のLeftyは、起用に先立つ2025年秋のパリ・ファッションウィーク(2026年春夏コレクション)で、Diorが得たアーンド・メディア・バリュー(SNS上の露出や反応を広告価値に換算した推計値)約9,050万ドルのうち、およそ半分の約4,500万ドルを二人が生んだと推計している[9]。
ここでの比較対象として、K-POPにも、グループという単位がある。ただ、グループの多くは事務所がデビュー前に組むもので、メンバーの関係はデビューの時点で決まっている。タイのクージンは、ドラマでの共演から生まれ、ファンの反応を見ながら続いていく。日本の連続ドラマで、主演の二人がドラマの後もペアとして活動を続ける例は、筆者の知る限りまれである。
3. 職種の境目が薄い
二人のファンコンサートやファンミーティングでは、歌とダンスが結構当たり前に出てくる。
2025年11月8日の初のファンコンサート「HER & HERS LINGORM 1st FANCON」では、Linglingがソロでイーサーン(タイ東北部)の娘を歌ったルークトゥン(タイの大衆歌謡)「สาวอีสานรอรัก(サーオ・イーサーン・ロー・ラック)」を羽根を振りながら歌った。また、Ormもソロで歌った。二人はそれぞれ人気歌手をゲストに迎え、共演もしている[10]。
さらに、2026年2月1日の台北のファンミーティングでは、二人がKeshiの楽曲「Soft Spot」を歌い、公演の幕を開けた[11]。
K-POPのアイドルの多くは、歌とダンスを何年も訓練してからデビューする。日本では、俳優が主演ドラマの相手役と二人でアリーナ公演を開く例を、筆者はあまり思い浮かべられない。
LingOrmはそのどちらとも違う。歌手としてデビューしたわけではない女優が、ドラマで得た人気を土台に、歌も踊りも含めた公演でファンの前に立つ。
LingOrmの活動には、日本や韓国の芸能界とは少し違った、俳優という職業の広がり方が見えてくる。
4. 本人が「事業」を持つ
第1章(1)で紹介したように、二人はそれぞれ自分の事業を持っている。
Linglingはファッションブランド「Always Wonder」の創業者兼CEOで、弟と共同で香港式ロースト肉の店を始め、株主として名を連ねる会社が4社ある[12]。Ormはアパレルブランド「Keep Silent」の創業者で、飲料と食品のブランドにも関わっている[13]。二人で立ち上げたジュエリーブランドもあり、二人のブランドの共同コレクションも出した[14]。
日本にも韓国にも、自分のブランドを持つ芸能人はいる。しかしLingOrmの例で目を引くのは、テレビ局の専属女優という立場、ペアとしての活動、それぞれの事業が同時に並んでいることだ。
Linglingが株主となっている4社の中には、芸能マネジメントを事業とする会社もある[15]。Channel 3との契約とこの会社がどう分担しているかは、公開資料からはわからない。
5. ドラマの外にも広がる経済
ここまで見てきたように、LingOrmの活動はドラマの出演だけにとどまらない。ファンミーティングやコンサート、広告、そして本人たちの事業へと広がっている。
こうした活動の広がりを考えるうえで、タイの「シリーズY」産業の収益構造は参考になる。
PangとLiは、BL制作会社Be On CloudのCEOの発言を紹介している。シリーズYの予算や収益は韓国ドラマにまったく及ばず、世界的にヒットした作品を持つ同社でさえ、作品そのものの収入より、俳優のコンサートやファンミーティングの収入に頼って会社を回しているという。二人はここから、クージンを前面に出す宣伝は商業戦略であると同時に生き残りの手段でもある、と論じている[16]。
市場の大きさを示す数字もある。タイ商務省は2024年1月、シリーズYの映画・ドラマの規模を10億バーツとしていた。タイの銀行系シンクタンクSCB EICは、制作会社の収入をもとにした推計で、2025年に49億バーツを超えると予測している[17]。二つの数字は出どころが異なり、商務省の数字が何を数えたものかもはっきりしないため、並べて伸び率を読むことはできない。政府はシリーズYを国のソフトパワー戦略に組み込み、制作会社と覚書を結んだり、俳優ペアを海外の催しに送り出したりしている[18]。
もちろん、制作会社であるBe On Cloudと、地上波テレビ局であるChannel 3では、事業構造も収益源も異なる。Be On Cloudの事例をそのままLingOrmに当てはめることはできない。
ただし、ドラマによって生まれた俳優の人気を、作品の放送終了後もイベントや広告などで活かしていく仕組みは、LingOrmの活動にも見られる。
ドラマは一つの作品として完結する。しかし、そこで生まれた俳優とファンの関係は、必ずしも作品とともに終わるわけではない。タイのクージンという仕組みは、その関係を継続させ、さまざまな活動へとつなげる役割を持っているのである。
6. 二人がアリーナに立つということ
二人の女優が、なぜアリーナに立てるのか。
第1章はこの問いから始まった。
ここまで見てきたように、LingOrmの活動は、一つの作品のヒットだけで説明できるものではない。
Channel 3というテレビ局の存在、BLからGLへと引き継がれたクージンの仕組み、ドラマを越えて継続するペアとしての活動、中国語圏を中心に国境を越えて広がった人気、そして二人それぞれの事業。
これらは独立した要素ではなく、互いにつながりながら、LingOrmという存在を形づくってきた。
ただし、このうち二人それぞれの事業は、LingOrmの活動がどこまで広がっているかを示すものであって、アリーナ公演の成立にどこまで関わったかまではわからない。
もちろん、その中心にあるのは、LinglingとOrmという二人の俳優自身である。産業の仕組みが整っていても、それだけで人々が二人を見たいと思うわけではない。
二人がアリーナに立てるのは、本人たちの魅力と人気に、こうした複数の条件が重なった結果なのだろう。
二人がIMPACT Arenaに立ったのは今回が初めてではない。2025年11月には、同じ会場で初のファンコンサート「HER & HERS LINGORM 1st FANCON」を開いている[10:1]。それから約1年がたち、2026年10月の「THE WORLD BETWEEN US」は「コンサート」と銘打たれ開催された[1:1]。
ファンミーティング、ファンコンサート、コンサート。
名前の違いは、中身の違いなのか。
次の章では、「THE WORLD BETWEEN US」がどのような公演だったのかを見ていく。そして、筆者がそのチケットを手に入れ、バンコクへ向かうまでの話も書いていきたい。
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著:霧星礼知(min.k) / リサーチ・構造支援:Claude Opus 5.5、ChatGPT / AI-assisted / Structure observation
参考文献
学術資料
- [B02] Pang, Ka-Wei & Li, Eva Cheuk-Yin. "Queer fantasy economy: Rethinking queerbaiting through Thai Y-series drama and industry." Media, Culture & Society, 48(4), 706–724, 2026年5月(オンライン公開2026年1月31日)。https://doi.org/10.1177/01634437261417340
公演・会場の公式情報
- IMPACT「LINGORM THE WORLD BETWEEN US CONCERT」(イベントページ)https://www.impact.co.th/en/visitors/event-calendar/concert/lingorm-the-world-between-us-concert
- IMPACT「HER & HERS LINGORM 1st FANCON」(イベントページ)https://www.impact.co.th/en/visitors/event-calendar/concert/her-hers-lingorm-1st-fancon
- 3Plus(Channel 3)「HER & HERS LINGORM 1st FANCON Live Streaming」https://ch3plus.com/special/page/3plus-LINGORMFanCon2025
- Singapore EXPO「LingOrm Only Love Fan Meeting in Singapore 2026」https://www.singaporeexpo.com.sg/what-s-on/events-expo/LingOrm-Only-Love-Fan-Meeting-in-Singapore-2026
- AsiaWorld-Expo「LingOrm「New Party」2026 FanMeeting in HongKong」https://www.asiaworld-expo.com/whats-on/upcoming-events/events/LingOrm-Fanmeeting-in-Hong-Kong-2026
人物・事業
- [L01] Hazel So「【封面專訪】鄺玲玲:二元魅力」ELLE Hong Kong、2026年7月23日。https://www.elle.com.hk/celebrity/lingling-kwong-cover
- [L02] The Nation「Lingling Kwong turns star power into business portfolio as one firm posts 122m baht revenue」Nation Thailand、2026年6月10日。https://www.nationthailand.com/life/entertainment/40067256
- [L03]「Sirilak "Lingling" Kwong」Tatler Asia(Gen.T Leaders of Tomorrow 2025プロフィール)、2025年7月4日。https://www.tatlerasia.com/people/sirilak-lingling-kwong
- [O01]「Kornnaphat "Orm" Sethratanapong」Tatler Asia(Gen.T Leaders of Tomorrow 2025プロフィール)、2025年7月4日。https://www.tatlerasia.com/people/kornnaphat-orm-sethratanapong
- [O02] Premsinee Maneesathein「Orm Kornnaphat Makes Protein Part of the Look」Koktail Magazine、2026年1月29日。https://www.koktailmagazine.com/2026/01/29/orm-kornnaphat-makes-protein-part-of-the-look/
- [O03] Clifford Olanday「Orm Kornnaphat's brand collaborations: every major partnership, from Dior to Keep Silent」Tatler Asia、2026年4月1日。https://www.tatlerasia.com/style/fashion/orm-kornnaphat-brand-collaborations
- 香港01「鄺玲玲是誰 港泰混血女神8件事 憑GL劇迅速爆紅 Dior品牌大使」https://www.hk01.com/知性女生/60264201/鄺玲玲是誰-港泰混血女神8件事-憑gl劇迅速爆紅-dior品牌大使
産業・報道
- [B01] SCB EIC「ไขความลับซีรีส์วายไทย เหตุใดจึงติดเทรนด์โลก」2025年1月7日。https://www.scbeic.com/th/detail/product/BL-GL-070125
- AMARIN TV「SCB EIC ชี้ซีรีส์วายโตต่อเนื่อง คาดปี 68 มูลค่าพุ่ง 4,900 ล้านบาท」2025年1月13日。https://www.amarintv.com/spotlight/economy/504146
- ไทยรัฐ(Thairath)「พาณิชย์ปลื้มซีรีส์วายไทยโกอินเตอร์ เปิดแผนดันส่งออกคึกคักปีหน้ารุกอังกฤษ-ลาตินอเมริกา」2025年9月1日。https://www.thairath.co.th/money/economics/thai_economics/2879777
- ฐานเศรษฐกิจ(Thansettakij)「ภูมิธรรม ดึง 2 หนุ่ม มาย-อาโป เปิดตัวโปรเจคซีรีส์ชาย "Shine"」2024年1月31日。https://www.thansettakij.com/pr-news/social-biz/587324
- Lefty「Womenswear SS26: Top Brands and Influencers」2025年10月13日。https://lefty.io/blog/ss26
- Luxus+「With the LingOrm duo as global ambassadors, Dior capitalizes on the Thai wave」2025年11月24日。https://luxus-plus.com/en/with-the-lingorm-duo-as-global-ambassadors-dior-capitalizes-on-the-thai-wave/
- ใยรัก ชุติอังกูร「ออม กรณ์นภัส เปิดใจถึงงานแฟนไซน์ที่ประเทศจีน เผยความรู้สึกเป็นห่วงจิตใจของแฟนคลับ」THE STANDARD、2025年8月22日。https://thestandard.co/orm-kornnaphat-fansign-event-issues/
- แนวหน้า(Naewna)「'หลิง–ออม' ระเบิดความฟินสนั่นอิมแพ็ค! แรงทะลุเทรนด์ X อันดับ 1」2025年11月12日。https://www.naewna.com/entertain/927182
- แนวหน้า(Naewna)「รวมโมเมนต์สุดประทับใจ คอนเสิร์ต 'หลิง-ออม' ขึ้นอันดับ 1 เทรนด์ X 2 วันติด」2026年10月19日。https://www.naewna.com/n/entertainment/concert-lover/121897/
- แนวหน้า(Naewna)「'ดวลเพลงดัง พลังมัธยม' เซิ้งมันสนั่นจอ 3 สาวน้อยชวนแดนซ์ในเพลง 'สาวอีสานรอรัก'」2025年3月14日。https://www.naewna.com/entertain/869443
- yam蕃新聞(Wow!NEWS)「LingOrm 台北見面會誠意爆棚 唱歌跳舞寫春聯樣樣來 與粉互動超親民」2026年2月2日。https://n.yam.com/Article/20260202844809
- 東森娛樂(EBC)「LingOrm蹭鼻頭重現《Only You》 灑聖水粉狂喊:噴我」2026年2月2日(LINE TODAY掲載)。https://today.line.me/tw/v3/article/JPqQRDq
関連記事
- 霧星礼知「なぜタイでは「テレビスター」が生き残ったのか——LingOrmから見るテレビ局主導型IPの進化」2026年7月6日 https://www.mncc.info/why-tv-stars-survived-in-thailand/
- 霧星礼知「なぜタイのエンタメは中国本土より香港・マカオを選ぶのか」2026年10月20日 https://www.mncc.info/lingorm-china-hong-kong-macau-strategy/
第1章の各記事
- LingOrmとは何か(1)——LingOrmという二人 https://www.mncc.info/what-is-lingorm-1-two-actresses-beyond-the-screen/
- LingOrmとは何か(2)——タイGLドラマの世界 https://www.mncc.info/what-is-lingorm-2-the-world-of-thai-gl/
- LingOrmとは何か(3)——国境を越えるLingOrmの人気 https://www.mncc.info/what-is-lingorm-3-crossing-borders/
閲覧日:2026年11月2日(L01・L03・B02は2026年10月21日)
For international readers
Why can two actresses fill an arena? This question lies at the heart of the first chapter of this LingOrm special feature. In October 2026, Lingling Kwong and Orm Kornnaphat, collectively known as LingOrm, performed their concert "THE WORLD BETWEEN US" at IMPACT Arena near Bangkok. Their careers illustrate an entertainment model that does not fit neatly into the conventional structures of either K-pop or Japanese show business.
Both actresses are signed to Channel 3, a Thai terrestrial television broadcaster that produces and airs their dramas while also managing their careers and overseeing events. Unlike the typical separation between broadcasters and talent agencies in Japan, or the music-agency-centered structure of K-pop, Channel 3 combines broadcasting, production, and talent management. LingOrm also operate as a khu jin (คู่จิ้น), an actor pairing that continues beyond a drama's broadcast through fan meetings, concerts, advertising, and subsequent productions. Although neither debuted as a singer, both perform songs and dances at fan events, including the 2025 "HER & HERS LINGORM 1st FANCON."
Their commercial activities extend beyond acting. Lingling runs the fashion brand Always Wonder and has investments in several businesses, while Orm founded Keep Silent and is involved in food and beverage ventures. Together, they have also developed joint brands and collaborations. Their influence extends into luxury marketing: according to influencer analytics company Lefty, the duo generated approximately US$45 million in estimated earned media value for Dior during the Spring/Summer 2026 Paris Fashion Week, nearly half of Dior's total for that event. This figure represents estimated media exposure value, not sales revenue.
The essay also considers the economics of Thailand's Y-series industry, where actor pairings, fan events, and advertising can generate value beyond the original television production. Research on the BL production company Be On Cloud illustrates the importance of revenue from concerts and fan meetings, although its business model cannot automatically be applied to Channel 3. Ultimately, LingOrm's ability to perform at arena scale cannot be explained by any single factor. Their individual appeal, sustained pairing, television backing, international fandom, and expanding commercial activities together help explain the broader phenomenon, while the direct contribution of their personal businesses to concert production remains unknown. The chapter concludes by asking whether the distinction between a fan meeting, a fan concert, and a concert reflects a difference in the performances themselves.
Keywords
LingOrm, Lingling Kwong, Orm Kornnaphat, THE WORLD BETWEEN US, Thai GL, Thai entertainment industry, Channel 3 Thailand, Thai television industry, Thai star system, talent management, khu jin, koojin, actor pairing, K-pop, Japanese show business, fan meeting, fan concert, IMPACT Arena, HER & HERS LINGORM 1st FANCON, Dior, Lefty, earned media value, Always Wonder, Keep Silent, celebrity entrepreneurship, Be On Cloud, Y-series, international fandom, Thai soft power, entertainment business model
LingOrm、リンオーム、リンリン・クォン、オーム・コーンナパット、THE WORLD BETWEEN US、タイGL、タイ芸能界、Channel 3、タイのテレビ局、テレビスターシステム、俳優マネジメント、クージン、俳優ペア、K-POP、日本の芸能界、ファンミーティング、ファンコンサート、IMPACT Arena、HER & HERS、Dior、Lefty、アーンド・メディア・バリュー、Always Wonder、Keep Silent、芸能人の事業、Be On Cloud、シリーズY、国際ファンダム、タイのソフトパワー、エンタメ産業
脚注
IMPACT公式イベントページ「LINGORM THE WORLD BETWEEN US CONCERT」(2026年10月17〜18日、16時開演、IMPACT Arena)。正式名称は「LINGORM THE WORLD BETWEEN US CONCERT」で、本文では第1章全体を通じて「THE WORLD BETWEEN US」と略している。แนวหน้า(Naewna、2026年10月19日)は、この公演を二人にとって初の本格的なコンサートと伝えている。 ↩︎ ↩︎
Lingling:Nation Thailand[L02]は「signed under Channel 3」と記述。Orm:Tatler Asia[O03]は「A Channel 3 actress」と記述。Singapore EXPOの公演案内も、二人をChannel 3の俳優と紹介している。 ↩︎
シンガポール:Singapore EXPO「LingOrm Only Love Fan Meeting in Singapore 2026」(2026年2月21日開催。Agency: CHANNEL 3 Thailand)。香港:AsiaWorld-Expo「LingOrm「New Party」2026 FanMeeting in HongKong」(2026年1月24〜25日開催。Artist Management: Channel 3 Thailand)。バンコク:IMPACT公式イベントページは、主催者の連絡先として「Channel 3(BEC / Ch3Thailand)」を記載している。 ↩︎
Channel 3の声明(2025年8月21日)。THE STANDARD(2025年8月22日)が声明の全文を掲載している。声明によれば、イベントは「ORM FULL MOON Fansign Event In Changsha」(2025年8月20日)で、Channel 3が主催会社(ทศทิศมีเดีย社)を選定・任命し、開催中に契約が守られていないことを確認したため、舞台上の進行を直ちに止めるよう主催会社に求めた。経緯は「なぜタイのエンタメは中国本土より香港・マカオを選ぶのか」で詳しく扱った。 ↩︎
霧星礼知「なぜタイでは「テレビスター」が生き残ったのか——LingOrmから見るテレビ局主導型IPの進化」mncc.info、2026年7月6日。 ↩︎
Pang & Li(2026)[B02]、「Commodifying Queer Fantasy」の節。 ↩︎
Tatler Asia[O03]は、Ormのグローバルアンバサダー就任を2025年11月としている。二人そろっての起用はLuxus+(2025年11月24日)も伝えている。Nation Thailand[L02]は、2025年後半に二人が起用されたと書いている。 ↩︎
Dior:Tatler Asia[O03]、Nation Thailand[L02]。Nivea:Tatler Asia[O03]。同記事によれば、Nivea「Derma Control」の広告映像に二人がそろって出演している。 ↩︎
Lefty「Womenswear SS26: Top Brands and Influencers」(2025年10月13日。広告会社Karla Ottoとの共同分析)。同社の推計では、パリ・ファッションウィーク女性部門(2026年春夏コレクション)におけるDiorのアーンド・メディア・バリュー(EMV)は9,050万ドルで、個人別ではOrmが2,348万ドル、Linglingが2,146万ドルで1位と2位だった。二人で約4,500万ドル、Diorの約半分という評価はLefty自身の記述による。EMVは推計値で、売上や広告料ではない。Tatler Asia[O03]も「Diorの2026年春夏シーズンのメディア価値の50%近く」と伝えているが、推計元を示していない。 ↩︎
開催日・会場:IMPACT公式イベントページ(2025年11月8日、16時開演、IMPACT Arena)、3Plus(Channel 3)の配信チケット告知。内容:แนวหน้า(Naewna)2025年11月12日。Linglingのソロは「สาวอีสานรอรัก」「ผ้าเช็ดหน้า(パー・チェット・ナー)」「พบรัก(ポップ・ラック)」、Ormのソロは「ละลาย(ララーイ)」「สตอเบอรี่มรกต(ストロベリー・モーラコット)」。LinglingはInk Waruntorn(インク・ワラントーン)と「สายตาหลอกกันไม่ได้(サーイター・ローク・カン・マイダイ)」を、OrmはNuNew(ヌーニュー)と「รักแท้ยังไง(ラック・テー・ヤンガイ)」を歌った。「สาวอีสานรอรัก」がルークトゥンの曲であること:แนวหน้า(Naewna)2025年3月14日。 ↩︎ ↩︎
yam蕃新聞(Wow!NEWS)2026年2月2日。公演は2026年2月1日、台北国際会議センター(TICC)で開かれた。東森娛樂(EBC、2026年2月2日)も同じ内容を伝えている。 ↩︎
Always Wonderの創業者兼CEO:Tatler Asia[L03]。弟と始めた店:ELLE Hong Kong[L01]。株主として名を連ねる4社:Nation Thailand[L02]。詳細は第1章(1)。 ↩︎
Keep Silentの創業:Tatler Asia[O01・O03]。O03は2024年11月の立ち上げとしている。飲料と食品:Koktail Magazine[O02]は、Ormをサイアムスクエアのフルーツティー店「Chagô」の事業主とし、プロテイン飲料やスープも手がけていると書いている。詳細は第1章(1)。 ↩︎
ジュエリーブランドLo's Darlene:ELLE Hong Kong[L01]。香港01は2025年5月の立ち上げとしている。共同コレクションKeep the Wonder(2026年1月):Tatler Asia[O03]。 ↩︎
Nation Thailand[L02]。Happy and Lucky Life Co Ltdの事業内容を「Entertainment industry management」と記載。 ↩︎
Pang & Li(2026)[B02]。Be On CloudのCEOの発言は、Prachachat Businessの2023年の動画インタビューから引かれている。 ↩︎
商務省:2024年1月31日の商務省とBe On Cloudの共同会見で、商務省報道官が映画・ドラマ関連産業の輸出額に触れたうえで、シリーズYの映画・ドラマを10億バーツから20億バーツに伸ばす見通しを示した(ฐานเศรษฐกิจ、2024年1月31日)。Pang & Li(2026)[B02]もこの評価額を引いている。商務省の発表資料そのものは確認できておらず、10億バーツが輸出額なのか市場規模なのかは、報道からは判別できない。SCB EIC:[B01]。シリーズYの制作会社の収入をもとにした推計で(AMARIN TV、2025年1月13日)、SCB EIC自身の数字では2023年が34億7,000万バーツ、2024年が42億1,100万バーツとされている(ไทยรัฐ、2025年9月1日)。 ↩︎
Pang & Li(2026)[B02]。商務省は2024年1月31日、Be On Cloudと共同で、同社の俳優を通じてタイの商品を国内外に売り込む事業を発表した(ฐานเศรษฐกิจ、2024年1月31日)。2024年3月20日には、シリーズYの制作会社2社の経営陣と俳優が商務相とともに首相を訪問している。 ↩︎