LingOrm「THE WORLD BETWEEN US」とは何か(2)——二つの販売サイトと、チケット争奪の二日間
What Is THE WORLD BETWEEN US? (2) — Two Ticketing Platforms and Two Days of Ticket Rush
著:霧星礼知(min.k)|mncc.info / Author: Reichi Kirihoshi (mncc.info)
本記事は、全4章予定の連載 「LingOrm『THE WORLD BETWEEN US』をめぐる旅」 の一部です。
特集トップ・全記事一覧はこちら →前節の「LingOrm『THE WORLD BETWEEN US』とは何か(1)——ファンコンからコンサートへ」では、公演の概要と位置づけを紹介した。
この節では、少々趣向を変えて、筆者がチケットを手に入れるまでを書く。
1. タイまで行くつもりはなかった
9月の初め、2026年10月17日と18日、バンコク郊外のIMPACT ArenaでLingOrmのコンサート「THE WORLD BETWEEN US」が開かれることを公式SNSで知った。
この時期なら休暇は取れそうだった。タイまで観に行くこと自体は、無理な話ではない。
しかし、問題はチケットだった。
上記のSNS投稿にもあるが、最初案内された販売窓口はThaiTicketMajorで、販売日は9月5日だった[1]。ThaiTicketMajorのサイトを開いてみたが、見た目は現代的なのだが、操作していると、どうにも古いシステムの気配がする。(完全に職業上の勘である。)ネット上の評判を調べても、bot対策などについて少々気になる声が見つかった。もちろん、実際のシステム構成や性能を確認したわけではない。それでも、ここで先着販売を勝ち抜ける気がしなかった。
そこへ、Trip.comによる独占先行販売が追加で発表された。
Trip.comは、中国の大手旅行予約サービスCtrip(携程)を起源とする、世界的なオンライン旅行予約サービスである。航空券やホテルの予約を中心に、鉄道や観光施設のチケット、旅行パッケージなども取り扱っている。タイでも存在感があり、空港のターミナルで広告を見かけるほどだ。
航空券やホテルを予約する、あのTrip.comである。
旅行予約サイトの操作なら慣れている。こっちなら自分にも勝ち目があるかもしれない、と思った。
ちなみに、筆者はチケット争奪戦の常連ではない。
むしろこの手の作業知識は赤ちゃんレベルであり、海外まで推しを観に行くのも初めてだった。そもそも、このコンサートも「絶対に行く」と決めて挑んだわけではなく、「行けるかもしれない」くらいの気持ちで始まったのである。
2. 「買い方」を探すところから
「日本語ページ」に情報が書いていない
上記のSNS投稿では、先行販売はTrip.comのアプリから購入するよう案内されていた。
言われるままにスマートフォンにアプリを入れ、イベントページを検索して開いてみると、日本語のイベントページはあった。ところが、そのページに書かれているのは出演者や開催場所などの基本情報に留まり、購入条件などの「興行に関する詳細説明」が見当たらないのである。
SNSでは「詳細はTrip.comで」と言われているのに、そのTrip.comに詳細がない。
これはおかしいと思い、アプリの言語設定をタイ語に切り替えてみると、表示される内容が変わった。それならPCのブラウザ版も同じだろうと考え、地域と言語の設定を変えながらページを見て回ると、タイ語と中国語のページで、ようやく販売条件にたどり着けることがわかったのである。
自分が参照することにした商品ページはタイ向けの th.trip.com のもので、タイ語の画面に、英語の商品説明が載っているものだ。

日本語のイベント紹介ページがあっても、日本語で販売条件が読めなかった理由はわからない。おそらくシンプルに日本向けのページの準備がなかったのだろうが、チケットを買う前に、まずチケットの買い方を探す必要があったのである。
ファンダムが流していた情報
その間、頼りになったのはファンが流す情報だった。
中国語圏では、販売前からかなり具体的な資料が出回っていた。
8月25日には、早くもデータ系のファンアカウントLingOrm_DataGroupが、ThaiTicketMajorの購入マニュアルを公開していた。そこには、PCとChromeの利用推奨、待機列の仕組み、人間であることの確認、再ログイン、実名情報の入力といった手順がまとめられていた[2]。

Trip.comの先行販売についても、9月1日には公式告知を中国語に転載した投稿や、パッケージの種類を紹介する投稿が出ていた[3][4]。紹介投稿では、販売時間が北京時間に置き換えて書かれていた[4:1]。

後から考えれば当たり前なのだが、海外から公演を観に行くには、販売サイトを使えるだけでは足りない。どこに何が書いてあるかを探し、地域と言語をまたいで照らし合わせる必要がある。
その作業のかなりの部分を、国をまたいだファンダムが先に済ませてくれていたことは、かなりありがたかった。
3. Trip.com先行販売の仕組み
「旅行商品」として売られるチケット
先行販売は2026年9月4日のタイ時間10:00から23:59までの期間に設定されていた。これは、日本時間では正午から翌1時59分になる。
ここで売られたのはチケット単体ではなく、旅行パッケージだけだった[5]。種類は二つで、公演チケットにPremium Experienceを付けたものと、ホテルを付けたものがあった[6]。ここについて中国語圏の紹介では「演唱会门票+优选体验」「演唱会门票+臻选酒店」と書かれている[4:2]。Premium Experienceはツアーや施設利用のクーポン類だったと記憶しているが、具体的な内容は確認できていない。
告知によれば、Trip.comの先行販売分は、一般販売向けの在庫の一部を割り当てたものだったという[3:1]。実際、公演当日にTrip.comの予約情報を提示して紙のチケットに引き換えたところ、受け取ったのはThaiTicketMajorの入場チケットだった。つまり、Trip.comは旅行パッケージの販売窓口で、購入者の手に渡るのはThaiTicketMajorのチケットだったことになる。両社の間で在庫や予約、発券がどう連携していたのかはわからない。
Trip.comが展開する「コンサート旅行」ビジネス
ちなみに、Trip.comがコンサートチケットを旅行商品として販売するのは、今回が初めてではない。
例えば、2025年にバンコクで開催されたBLACKPINKのワールドツアー「DEADLINE」では、Trip.comがコンサートチケットにチャオプラヤー川のクルーズ、またはマハナコンの展望台入場券を組み合わせたパッケージを販売していた。 こちらもチケット単体ではなく、パッケージ商品としての販売だった[7]。
また、Trip.com Groupは2025年10月、コンサート興行大手のLive Nation Asiaと戦略的パートナーシップを締結している。公演のチケット、航空券、ホテル、現地体験を組み合わせ、海外から公演を観に行くファンの旅行需要を取り込むというもので、TWICEの香港公演では実際にホテル付きパッケージなどが提供されていた[8]。
さらに、2026年11月28日にマカオで開催予定のLingOrm「BORN TO FLY」ファンコンでも、Trip.comは公式に案内されたチケット販売窓口の一つとなっている。ただし、こちらについてはホテルなどを組み合わせたパッケージ販売の有無までは確認できていない[9]。
つまり、Trip.comによる今回の先行販売は、旅行予約サービスが新たにコンサートのチケットを扱い始めたという単発の試みではない。コンサートを目的に国境を越えて移動するファンに対して、チケットと旅行をまとめて販売するビジネスの一例と見ることができる。
BLACKPINKの例では観光施設などの利用券との組み合わせだったが、先述の通り、今回のLingOrmではホテルを選ぶこともできたわけで、海外から観に行く筆者にとって、これはありがたかった。なにしろホテルはどうせ必要なのである。
筆者が買ったホテル付きパッケージは、商品ページ上では「2D1N · Private Tours · Pak Kret」という名前の旅行商品になっていた[5:1]。書類の上では一泊二日のプライベートツアーに参加していることになっていたわけである。
総額が注文確認画面までわからない
しかし、困ったのは、実際に注文確認画面に入るまで、最終的な総額がわからないことだった。
チケットの価格については、商品規約によると、商品ページに出ている価格は参考価格で、チケット代に加え、1枚あたり350 THBの発券手数料(プラットフォームとパートナーの手数料を含む)、ホテルの参考価格で構成される、と記載されていた。また、最終的な支払額は選んだ客室タイプによって変わり、注文確認画面の金額が確定額になる。為替によっても変動するとのことだった[5:2]。
ちなみにこのホテル選択については、販売開始の15分ほど前、アプリのイベントページに、ホテルを先に選ぶよう促す表示が出ていることに気づいた。 筆者はおすすめに出ていたAvani Ratchada Bangkokが高評価だったので、それを選んだ。参考価格帯は表示されたものの、この時点ではいくら払うことになるのかはわからない。その後、選んだホテルは、そのまま購入手続きに引き継がれた。
アクセスが集中する前にホテルを決めさせておけば、本番の操作は少なくて済む。そのかわり、買う側は決済の直前まで確実な金額を確かめられない。旅行商品と先着販売を組み合わせると、こういう形になる。
実名購入
また、Trip.comでの購入には、実名情報が必要だった。ここはかなり厳密で、身分証と一致する氏名、パスポート番号、電話番号、メールアドレスを入力する。使える身分証はパスポートのみで、1つの身分証で買えるのは1枚。購入後は情報を変更できず、返金や譲渡もできない[5:3]。
4. チケットの価格帯と特典
10段階の価格設定
ここで、公演チケットの価格帯について説明しておきたい。
今回の公演では、チケットの価格は1,800 THBから8,800 THBまで、全部で10段階に分かれていた。最も高額なのは8,800 THBのVIP Roomで、それ以外にも6,800、6,500、5,800、5,500、4,800、3,500、2,800、2,500、1,800 THBの価格帯が設定されていた[6:1]。
席配置は次の画像の通りである。

しかし、興味深いのは、これらが単純な座席位置による価格の違いではなく、購入者向けの特典(Fan Benefits)の違いにもなっていたことである。
例えば、6,800 THBと6,500 THBのチケットには直筆サイン入りポスターが付属し、5,800 THB以上では公式グッズの専用購入通路を利用できる。フォトカードは価格帯によって枚数が異なり、5,500 THBでは2枚、4,800 THBでは1枚だった。
さらに、各価格帯には電子署名入りポスターや記念プラスチックチケットなどが用意されていた。
| 価格 (THB) |
フォト カード |
直筆サイン ポスター |
電子サイン ポスター |
記念 チケット |
グッズ 専用列 |
|---|---|---|---|---|---|
| 8,800 VIP |
5枚 | ✓ | — | ✓ | ✓ |
| 6,800 | 5枚 | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ |
| 6,500 | 4枚 | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ |
| 5,800 | 3枚 | — | ✓ | ✓ | ✓ |
| 5,500 ★ | 2枚 | — | ✓ | ✓ | — |
| 4,800 | 1枚 | — | ✓ | ✓ | — |
| 3,500 | — | — | ✓ | ✓ | — |
| 2,800 | — | — | ✓ | ✓ | — |
| 2,500 | — | — | ✓ | ✓ | — |
| 1,800 | — | — | ✓ | ✓ | — |
※ VIP Room(8,800 THB)には、
2:4 Group Photo、VIP専用入場・グッズ購入/
受け取り経路、VIPストラップ、専用トイレ、
軽食・飲料などが付属する。
※ ★は筆者が購入した価格帯。
※ Trip.com掲載の寄稿ガイド記事をもとに作成[^6]。
VIPの電子サインポスターは同記事の一覧に記載なし。
VIP Roomという特別待遇
最上位の8,800 THBは、単に「座席配置のよいチケット」ではなかった。
まず、VIP Roomという専用エリアが用意される(座席図ではわかりにくいが、右側中央付近、SK・SJ・SIの下に並ぶ小さな区画が該当する)。VIP専用の入場経路、専用のグッズ購入・受け取り通路、専用トイレ、軽食や飲み物などの特典が付いていた。
そして最大の特典は、LingOrm本人たちとの「2:4 Group Photo」である。これは出演者2人とファン4人による集合写真の撮影で、公演開始前に行われるものだった。
| No. | 特典内容 |
|---|---|
| 1 | 2:4 Group Photo 出演者2人+ファン4人の集合写真 |
| 2 | 優先入場レーン(Fast Lane Entrance) |
| 3 | 公式グッズの購入・受取専用レーン |
| 4 | VIP専用ストラップ |
| 5 | フォトカード5枚 |
| 6 | 直筆サイン入り公式ポスター |
| 7 | VIP専用トイレ |
| 8 | 専用スナック・ドリンク |
| 9 | 記念プラスチックチケット |
- 特典登録には紙の入場チケットを使用する。
- 専用ストラップ、フォトカード、直筆サイン入り 公式ポスターは特典登録所で受け取る。
- 2:4 Group Photoは開演前に実施される。
- 専用トイレとスナック・ドリンクは 各VIP Roomに用意される。
- 主催会社は予告なく内容を変更する権利を有する。
出典:LINGORM 'THE WORLD BETWEEN US' CONCERT Fan Benefits 公式告知画像。
つまり、VIP Roomは公演を観るための座席であると同時に、特別なファン体験を組み合わせた商品でもあった。後述するように、筆者も最初はこのVIPを狙ったのだが、結果的に確保できたのは5,500 THBのチケットだったことを申し添えておく。
5. 9月4日、Trip.comで購入チャレンジ
ここはちょっと記憶ベースになるのだが、ご勘弁願いたい。
(購入できたことで全てが吹き飛んでしまった側面もある)
待機列
販売開始時刻になって、ようやくページの購入画面が開いた。といってもすぐに買えるわけではなく、まず待機列に入ることになった。
画面には、人が歩いていくアニメーション付きの進捗バーが出ていた。記憶では10分から15分ほど待った。待機列を抜けると、公演日とチケットのクラスを選ぶ画面に進む。
VIPを狙う
先述の通り、筆者の第一希望はVIPだった。
画面上ではVIPを選べたものの、購入ボタンを押すと、「Sorry」から始まる「別のチケットを選んでほしい」という趣旨のメッセージが出る。何度か試したが、それ以上先へは進めなかった。
別の失敗パターンもあった。カヌーかカヤックのようなものが川を渡っていくアニメーションが流れる。しばらくすると失敗を示すメッセージが現れ、トップページに戻される。謎のカヌーである。
この二つが同じ原因によるものかどうかは、わからない。救いだったのは、失敗しても待機列に戻されなかったことで、公演日とクラスを選び直せば、すぐにまた挑戦できた。
5,500 THBに切り替える
いくら挑戦してもそんな調子だったので、VIPはあきらめ、5,500 THBの価格帯に切り替えた。
ここでも購入ボタンを押しては戻され、を繰り返していたのだが、半ば投げやりになりながら画面をタップしていたところ、突然「Payment」の画面に進んでいたことに気がついた。
「これ、いけちゃうの? いけちゃうの?」
ただ、決済が終わるまでは気を抜かなかった。ここで落ちたら目も当てられない。半分震える手で必要情報を入力した。
買えちゃった
決済完了の画面を見ても、しばらくは実感が湧かなかった。
最終的に確保できたのは、10月17日公演の5,500 THBのチケットだった。購入確認書によると、チケット、ホテル1泊、手数料350 THBのセットで、支払総額は日本円で42,646円。座席はランダムに割り当てられ、事前には公開されないとあった[5:4]。(後で割り当てられたのは、アリーナのSG席だった。)
「……えっ、本当にタイに行かないといけないの?w」
この瞬間に、バンコク行きが現実の予定になったのである。
6. 9月5日、ThaiTicketMajorでもう一度
Trip.comの成功体験を経て、筆者はちょっと調子に乗り始める。(ちゃんとバチも当たる)
18日も観られないか
一日目のチケットが取れて、少し気が大きくなっていた。
「せっかくタイに行くなら、18日も観られないか?」
先述の通り、翌9月5日は、ThaiTicketMajorでの販売日だった。この販売では、10時から12時まではタイの国民IDカード保持者向けの先行枠で、外国人も参加できる一般販売は13時からとなっていた[1:1]。日本時間では15時になる。
VIPへの再挑戦ではなく、二日目の公演を追加で観たいという動機で、今度はPCのブラウザから挑んだ。
まるで「カルタ取り」
ThaiTicketMajorにも待機列があった。ThaiTicketMajorの説明では、待機番号と前に並んでいる人数が表示され、順番が来ると座席表が出て、20分以内に購入する仕組みになっている[10]。
順番を待って、購入画面までは進めた。
しかし、Trip.comと違い、ThaiTicketMajorでは座席表から席を一つずつ選ぶ形式だった。
空席を見つけてクリックする。その頃にはもう、誰かに取られている。別の空席を探してクリックする。また埋まっている。まるでカルタ取りだった。
席は一瞬で完売したわけではない。選べる席が少しずつ減っていくのを、画面越しに見ていた。人気公演で多くの人が同じ席を狙えば、画面に表示された空席と実際に取れる席の間にずれは生じうる。
最後は購入をあきらめた。公演ページの表示は、その後しばらくしてSOLD OUTになっていた[1:2]。
7. 二つの販売システム
日本の売り方との違い
日本の人気アーティストの大規模公演では、ファンクラブ先行や抽選販売がよく使われる。応募して結果を待つ方式に慣れていると、販売開始時刻に画面の前で待ち構える先着販売は新鮮だった。もっとも、日本にも先着販売はあるし、タイの公演がすべて先着というわけでもないのだが。
旅行商品として買うということ
Trip.comの先行販売では、チケットは宿泊や体験と組み合わせた旅行商品として売られていた。海外から来るファンにとっては、チケットと宿を一度に押さえられる。売る側にとっては、公演への来訪がそのまま宿泊の予約になる。主催者とTrip.comの間にどういう取り決めがあり、何を狙っていたのかは、公開資料からはわからないが、興味深い商品設計だと思った。
「買えなかったとき」の違い
二つのサイトはどちらも先着販売だったが、買えなかったときの体験はかなり違った。
Trip.comでは、チケットのクラスを選んでもなぜか買えないことがある。何が足りなかったのかは画面からわからず、カヌーが川を渡っていき、成功か失敗かが表示され、戻される。
ThaiTicketMajorでは、空席を見つけても取れない。何が起きているかは見えているぶん、席が減っていくのを眺めるしかない。
Trip.comのようなクラス単位で買い、席は後から決まる方式は、選ぶ手間がないかわりに結果が見えにくい。
一方、ThaiTicketMajorのような席を自分で選ぶ方式は、選べるかわりに同じ席をめぐる競争が目の前で起きる。購入者に見えるものと見えないものが、方式によって違っていた。
8. 何はともあれ、チケットは取れた
二日間の争奪戦で手元に残ったのは、10月17日公演のチケット1枚だった。
初めての海外推し活(というにはおこがましいくらいノリで決まったのだが)は、ここから本格的に動き出す。
ただし、Trip.comで買ったチケットは、そのまま会場に入れるものではない。
公演当日、IMPACT ArenaでTrip.comのQRコードとパスポートを提示し、現地で物理チケットに引き換える必要があった。
引き換えができるのは、当日の11時から17時30分まで[5:5]。Trip.comで買ったチケットは、そこでThaiTicketMajorの入場チケットになる。
そして、この引き換えが、購入とはまた別の混乱を生むことになるのである。
それは、次の記事で書いていくことにしよう。
☕️よかったらコーヒー一杯。 https://buymeacoffee.com/mink_obs
著:霧星礼知(min.k) / リサーチ・構造支援:Claude Opus 5.5、ChatGPT / AI-assisted / Structure observation
For international readers
This article is the second installment of the series What Is THE WORLD BETWEEN US?, exploring LINGORM's concert held at IMPACT Arena, Bangkok, on October 17–18, 2026.
Written from the perspective of a Japanese fan attending an overseas concert for the first time, it documents two days of ticket purchasing through Trip.com and ThaiTicketMajor.
On September 4, Trip.com offered an exclusive presale in which concert tickets were available only as travel packages, bundled with either hotel accommodation or a "Premium Experience." The article examines this sales model in the context of Trip.com's broader concert tourism business, including similar packages offered for BLACKPINK and its partnership with Live Nation Asia.
It also introduces the concert's ten ticket price categories, ranging from 1,800 to 8,800 THB, and the different Fan Benefits associated with them, including the VIP Room experience and group photo opportunities with LingOrm.
The author's own purchasing experience was considerably less straightforward. After navigating a virtual queue, repeated "Sorry" messages, and a mysterious canoe animation, the author eventually secured a 5,500 THB ticket for October 17, together with a one-night hotel stay. An attempt to purchase a ticket for October 18 through ThaiTicketMajor the following day was unsuccessful, as available seats disappeared one click at a time.
Beyond the personal account, the article compares how the two ticketing platforms presented availability, handled seat selection, and communicated unsuccessful purchase attempts. It also highlights the role of cross-border fan communities, particularly Chinese-speaking fans, in sharing purchasing guides and making ticket information accessible across languages.
Ultimately, what began as a casual possibility turned into an unexpected trip to Bangkok—and an opportunity to observe how concert ticketing, travel services, and international fandom intersect.
Keywords
LingOrm, THE WORLD BETWEEN US, Trip.com, ThaiTicketMajor, presale, travel package, ticketing system, virtual queue, real-name ticketing, random seat allocation, fandom, Bangkok, IMPACT Arena
LingOrm、THE WORLD BETWEEN US、Trip.com、ThaiTicketMajor、先行販売、旅行パッケージ、チケット販売システム、待機列、実名制、座席ランダム割当、ファンダム、海外推し活、バンコク、IMPACT Arena
ThaiTicketMajor「LINGORM THE WORLD BETWEEN US CONCERT」公演ページ、ThaiTicketMajor、2026年11月3日閲覧。https://www.thaiticketmajor.com/concert/lingorm-the-world-between-us-concert.html?lang=en 販売日程、価格帯、販売状況を掲載。 ↩︎ ↩︎ ↩︎
LingOrm_DataGroup「LINGORM演唱会 ThaiTicketMajor购票教程」、Weibo、2026年8月25日。https://weibo.com/2/detail/5335867105214556 ファンダムによる非公式の購入マニュアル。 ↩︎
3PlusによるTrip.com独占先行販売告知の中国語転載、Weibo、2026年9月1日。https://weibo.com/2/detail/5338392527110155 公式告知の転載であり、公式アカウントの投稿そのものではない。 ↩︎ ↩︎
ling520orm「LINGORM泰国演唱会,独家优先预售官宣!」、手机新浪网、2026年9月1日。https://www.sina.cn/news/detail/5338412855069899.html 中国語圏ファンによる告知紹介。販売時間は北京時間(9月4日11:00〜9月5日0:59)で記載。 ↩︎ ↩︎ ↩︎
Trip.com「2D1N · Private Tours · Pak Kret | LINGORM 'THE WORLD BETWEEN US' CONCERT」商品詳細ページ、Trip.com Travel Singapore Pte. Ltd.、2026年11月3日閲覧。過去公演の商品情報として現在もアクセス可能なページを参照した。記事中の図版は当該ページの表示をもとにしたスクリーンショットである。販売期間、価格構成、実名登録、座席割当、返金条件、現地での物理チケット引き換え条件を確認した。なお、掲載情報は閲覧時点のものであり、販売当時の表示内容と完全に一致するとは限らない。 ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎
Porlaoongkum「คอนเสิร์ต LINGORM 'THE WORLD BETWEEN US' 2569 วิธีจองบัตรและที่พัก」、Trip.com掲載の寄稿ガイド記事、2026年9月6日公開、2026年11月5日閲覧。https://th.trip.com/guide/events/lingorm-the-world-between-us-concert.html 「ผังที่นั่งและสิทธิพิเศษ (Fan Benefits)」の項に、価格帯別の購入者特典を掲載。なお、この記事は先行販売終了後に公開された寄稿記事のようで、Trip.comの公式商品規約や、主催者の公式販売規約ではない。 ↩︎ ↩︎
Trip.com「BLACKPINK WORLD TOUR
IN BANGKOK」、Trip.comタイ向け販売ページ。https://th.trip.com/sale/w/22332/blackpinkbkk25.html?locale=en-th チケットと観光施設・クルーズの入場券を組み合わせたパッケージの販売条件を掲載。 ↩︎ Trip.com Group「Trip.com GroupとLive Nation Asia、『音楽ライブ旅行』を推進した戦略的パートナーシップを締結」、2025年10月14日。https://jp.trip.com/newsroom/livenation25-jp/ アジア市場におけるコンサートチケットと旅行商品の組み合わせ、およびTWICE香港公演での取り組みを紹介。 ↩︎
超奇娱乐CQent「LINGORM 1st FANCON IN MACAO」公演告知、Weibo投稿の新浪網掲載ページ、2026年10月20日。https://www.sina.cn/news/detail/5356064804965614.html 2026年11月28日のマカオ公演について、Trip.comを金光票務・大麦と並ぶ公式販売窓口として案内。 ↩︎
ThaiTicketMajor「ขั้นตอนการรับคิว / Procedure how to get in Line」、ThaiTicketMajor、2026年11月3日閲覧。https://www.thaiticketmajor.com/queue/how-to-get-in-line.php 過去公演を例にした一般的な説明で、本公演の設定と同一とは限らない。 ↩︎