LingOrm 「THE WORLD BETWEEN US」とは何か(4)——アリーナのもう一つの主役、会場ブースとファンダム文化

What Is THE WORLD BETWEEN US? (4) — The Arena's Other Stars: Venue Booths and Fandom Culture

著:霧星礼知(min.k)|mncc.info / Author: Reichi Kirihoshi (mncc.info)


LingOrm 特集
THE WORLD BETWEEN US

本記事は、全4章予定の連載 「LingOrm『THE WORLD BETWEEN US』をめぐる旅」 の一部です。

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1. 引き換えの列の外側

前回は、Trip.comで買ったチケットを紙チケットに引き換えるまでの約1時間50分を書いた。

並んでいるあいだ、筆者が見ていたのはほとんど列の最後尾と窓口だけだった。

その近くでは、茶色いカピバラの着ぐるみがファンと記念撮影をしていた。

チケット引き換え列の向きの都合から、正面からでなく後ろ姿の写真しかなく、申し訳ない。(参考までに、同じキャラクターが別のイベントでLingOrmと絡んだ時の投稿を掲載しておく。)

写真が正面からでなく後ろ姿で申し訳ない。筆者はチケット引き換えで疲弊し切っていたのである。

このカピバラには、LingOrmの二人にまつわる由来がある。リンリンがオームのことを「カピバラに似ている」と評したことから、ファンがオームにカピバラのぬいぐるみを贈るようになったのだ。2024年9月のインタビューでは、オーム自身がカピバラのぬいぐるみで家がいっぱいになったと語っている[1]。

このカピバラは、公式に認定されたマスコットというわけではないが、LingOrmのファンダムではたびたび姿を見せる、いわば準公認のような存在なのである。

その場は撮る側も撮られる側も楽しそうで、最後尾を探して右往左往しているチケット引き換えの列とは、空気がまるで違った。こちらがチケットを手に入れるために奔走する傍らで、カピバラは実に平和そうに愛嬌を振りまいていたのである。

他にも、公演の日のIMPACT Arenaの周辺には、ファンが作った展示や応援広告、企業のブース、出演者にゆかりのあるブランドの売店、公式グッズの列、記念撮影用の背景があった。これらを用意したのは主催者だけではない。スポンサー企業も、世界各地のファン団体も、それぞれ活発に動いていた。

今回は、開演前の会場周辺のイベント状況を扱う。前半では資料をもとに、ファン団体と企業がそれぞれ何を用意していたかを整理する。後半は、筆者が紙チケットを受け取ってから客席に向かうまでの記録である。

2. ファンが用意したもの

まず、海外のファンダムならではと思った企画を紹介する。

ファンの自主企画

アイドルや俳優のファンダムには、ファン自身がお金を集め、展示物や広告を作って会場周辺に出す文化がある。主催者が設けるブースとは別のもので、企画も制作も広告の出稿も、ファン団体が自分たちで行う、というものだ。

LingOrm、つまりリンリン(Lingling Kwong)とオーム(Orm Kornnaphat)の公演でも、国内外のファン団体がいくつもの企画を告知・実施していた。

以下では、公開資料から活動内容や実施状況をある程度確認できた企画を紹介する。ただし、はじめに断っておくが、これは公演に関連したファン企画の網羅的な一覧ではない。各ファンベースが独自に企画を展開しており、ここで取り上げたもの以外にも、展示や広告、配布などの活動が行われていた可能性がある。また、個々の企画に参加したすべての団体や、その役割分担まで把握できているわけではない。

筆者自身も、チケット引き換えの列とブースエリアで過ごした時間が長く、これらの企画をすべて現地で見て回れたわけではない。そのため、以下の記述は主としてファンベースや会場側の公開資料に基づいている。

The Blooming World of LingOrm

LingOrm Worldwide名義の国際共同企画で、16のファングループが参加した。26基のロールアップ式スタンディ(巻き取り式の自立パネル)をAktiv Square前に並べる計画で、告知上の期間は10月16日から18日だった[2][3][4]。

参加団体には、中国本土、台湾、香港、韓国、シンガポール、マレーシア、ベトナム、フィリピン、インドネシア、米国、メキシコ、イタリア、オーストラリアなどに関連するグループが含まれる。同じ国から複数の団体が参加している場合もあり、16団体がそのまま16か国を意味するわけではない。

実際の設置状況は、会場のImpactが公式Xアカウントに投稿した写真で確認できる。[5]

大型スクリーン企画

中国のファンベースLingOrm_BaseCNが告知した大型スクリーン企画である。場所はICE Hall 9前、告知された寸法は約10.6m×8.9m、期間は10月16日から18日[6]。

こちらも、実際の設置状況は、会場のImpactが公式Xアカウントに投稿した写真(投稿中の2枚目)で確認できる。[5:1]

国境を越えたオームの応援企画

オームのファンダム情報を発信するInstagramアカウント「ormomelette_news」は、公演にあわせてタイ、中国、ベトナム、香港、台湾、韓国のファンベースがIMPACT Arena周辺で応援企画を展開したことを紹介している。会場には柱を覆うラッピング装飾、大型LEDスクリーン、ファンベースによる専用ブースなどが設けられ、出演者を応援するための空間が作り出されていたという[7]。

同投稿で紹介されていたのは、OrmKornnaphatCN(中国)、ORMKORN's HOME OFFICIAL TH(タイ)、OrmKorn_HK(香港)、Orm_TW(台湾)、OrmKornVN(ベトナム)、absoluteormkrr(韓国)の6つのファンベースである。それぞれが独自の活動を展開し、会場周辺を彩っていた。

その一例が、中国のオームファンベース「OrmKornnaphat_CN」による「Love From Chinese Omelette」である。IMPACT Forum 2入口のキューブ型LEDスクリーンと、The Portal連絡橋の両面スクリーンの2か所に、10月16日から18日まで応援広告を出稿する企画だった。事前告知では、10時から22時まで、15秒の映像を1日144回表示するという条件が示されていた[8]。

同ファンベースはその後、広告の掲出が始まったことも報告している[8:1]。ただし、実際の掲出回数が告知どおりだったかまでは確認できていない。

ここで興味深いのは、ファンの活動が観客席の内側にとどまらず、会場の外観や周辺の広告媒体にまで広がっていることである。各国・地域のファンベースがそれぞれの方法で応援企画を展開し、コンサートへ向かう人々を迎える空間を作り出していた。

筆者はこれらの展示をすべて見て回ったわけではない。しかし、会場周辺には、主催者やスポンサー企業だけでなく、国境を越えたファンダム自身が作り出したもう一つの景色が広がっていたのである。

ORM IN BLOOM — A Light of Her Own

タイのオーム系ファンベース「ORMKORN’s HOME OFFICIAL TH(@ORMKORNHOMETH)」が進めた寄付型プロジェクトである。同団体は、IMPACT Arenaに掲出するバナーや撮影用背景、オームへのフードサポート、贈り物などを計画し、ファンから資金を募っていた[9]。

活動は寄付の募集だけにとどまらない。10月3日には会場に掲出するアートワークの投票を実施し、ファン自身が応援企画の制作過程に参加できるようにしていた。また、関連グッズの予約販売も行い、経費を差し引いた収益を応援企画に充てると案内していた。

10月16日時点で示されていた企画内容は、IMPACT Arenaのバナー、オームへのフードサポート、撮影用背景とファン企画、オームへの贈り物、ファンクラブへのフードサポートの5項目である。当初案にはバス停やシャトルバスの装飾なども含まれていたが、その後の案内では対象が変更されていた。

同日時点の募金集計額は229,077.38バーツで、目標の388,000バーツに対して約59%だった[9:1]。同団体は、集まった金額に応じて企画内容を調整する可能性があると説明している。ただし、計画変更の具体的な理由までは確認できていない。

この企画で興味深いのは、ファンが資金の提供者であるだけでなく、展示物の選定にも参加していた点である。出演者への応援を、募金、商品販売、デザイン投票、会場装飾という複数の活動に結びつけていた。

当初案にあった装飾がどの程度実施されたかは確認できていない。ただし、IMPACTが公式Xアカウントに投稿した写真には、企画で予定されていたものとよく似たバナーが写っている。以下の投稿の1枚目である。

また、バス停についても、IMPACT公式Xアカウントの下記投稿の2枚目の写真に、それらしき装飾が写っている。ただし、これらがORMKORN’s HOMEによる企画で設置されたものかどうかまでは特定できていない[5:2]。

香港からの無料配布

香港のファンベースLingOrm.HongKongは、10月18日にLingOrmの缶バッジと回転式スマートフォングリップを無料で配ると告知していた。受け取りの条件として、SNSアカウントのフォローや、広東語・英語・タイ語のいずれかで応援スローガンを言うことなどが案内されていた[10]。

筆者が観たのは17日の公演なので、この配布には居合わせていないことになる。

スローガンを言うという条件があれば、物を受け取る短いあいだにも、知らないファン同士で言葉を交わすことになる。これは面白い企画だと思った。

会場側の紹介

これまでいくつか埋め込みで引用してきたが、IMPACTの公式アカウント@IMPACTVenueは、公演に合わせて会場周辺のファンプロジェクトを写真付きで紹介している[5:3]。

ファン企画が実際に会場周辺に展開されていたことは、これらの写真からも確認できる。ただし、会場公式の紹介写真だけで、各ファンベースが告知した企画のすべてについて、予定どおり実施されたと確認できるわけではない。

企画の形

並べてみると、ファンの企画にもいくつかの形がある。国をまたいだ団体による共同制作、デジタルサイネージへの広告出稿、寄付を集めての企画運営、ファン同士の物の配布。主体も、規模も、お金の出どころもそれぞれ違う。

ファンはチケットを買って公演を観る客であると同時に、会場の景色の一部を自分たちで作っているのである。

3. 公式の会場案内

Directory Board

10月14日、LingOrm CH3 Officialが公演の会場案内図(Directory Board)とタイムテーブルを公開した[11]。案内図には、企業の出展以外にも、さまざまな用途の区画が示されている。

案内図上の名称 用途
Sponsor Booth スポンサー企業の出展
Fan Booth ファン活動用のブース
Official Merchandise 公式グッズ販売
Merchandise Queue 公式グッズ購入の列
Light Stick Pickup ペンライトの受け取り
Receive Gifts for Ling & Orm 出演者宛ての贈り物・手紙の受付
Deposit Point 荷物などの預け入れ
Photo Backdrop 記念撮影用の背景
Information 来場者案内
First Aid 救護
Press / Guest Registration 報道・招待客の受付
ThaiTicketMajor チケット関連の受付

タイムテーブル

同じInstagram投稿の案内で示されていた予定は次のとおりである[11:1]。

  • 10:00〜17:00 チケット関連・券種別特典の受付
  • 10:00〜12:30 VIPグループ撮影用リストバンドの受付
  • 10:00〜18:00 グッズ関連ブース、ペンライトの受け取り
  • 10:00〜16:00 スポンサー企画、出演者への贈り物の受付
  • 12:30〜13:20 VIPグループ撮影
  • 14:00〜18:00 チケットを持たない人向けの一部グッズ関連対応
  • 14:00〜16:00 開場
  • 16:00 開演

いずれも公式発表上の予定で、各窓口が実際にこの時間どおりに動いていたかは検証していない。

ここから分かることは、開演は16時だが、会場は朝10時から動く予定に設計されていた、ということである。来場者には、グッズを買う、ペンライトや特典を受け取る、写真を撮る、贈り物を預ける、入場する、といういくつもの用事が用意されている。そう考えると、公演はステージが始まる6時間前から始まっていたとも言える。

4. スポンサーと関連ブランド

公演のスポンサーとしては、Trip.com、Beng-Beng、Vaseline、MISTINE、BYD、Lactasoy、Grab、Coway、Bite Me、Mega We Care、Sushi Sekiの11ブランドが紹介されている[12]。スポンサーであることと、当日会場にブースを出していたことは別の話で、これら全社の出展が会場に存在したことを確認したわけではない。

ファン投稿の中に、スポンサーの一覧を確認できる場面の切り抜きを投稿しているものがあったので、参考までに貼っておく。

以下は、出展を資料か現地で確認できたブランドの内容である。

Sushi Seki

寿司店のSushi Sekiは、Gate 2のSponsor Booth Zoneに出展した。案内された時間は10月17日・18日の10時から16時[13]。

ブースでは、写真を撮ってSNSに投稿するとガチャを回せる企画があり、景品にはステッカー、バウチャー、限定ポストカード、スマートフォングリップなどが用意されていた。あわせてSEKI Cash Voucherというバウチャーを販売し、購入に連動した抽選も行っていた[13:1]。

来場してもらい、投稿してもらい、買ってもらい、抽選に参加してもらう。看板を出すだけの広告とは違い、来場者の行動を何段階も組み込んだ販促である。筆者はこのガチャには参加していない。

(下記はファンによるブースの参考写真。)

OMU&CO

OMU&COは、10月12日の出展案内で、Gate 3〜4周辺での出展を告知していた。食品や調味料、限定商品などを販売する予定だった[14]。筆者は利用していない。

ブースの様子は、開場前のものになるが、CH3が投稿した紹介動画があるので参考にしてほしい。

CHAGÔ

オームに関連する飲料ブランド。前回書いたTrip.comの引き換えの列から、CHAGÔの非常に長い行列が見えた。

ブースの様子は下記のファン投稿を参照してほしい。

私も買いたかったのだが、列があまりに長いのでやめた。

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(まさに下記の投稿のようだった...)

MISTINE

タイの化粧品ブランドMISTINEは、10月17日・18日に出展した。ブランドのキャンペーン当選者は、ブースで本人確認を受けてチケットを受け取るよう案内されていた[15]。

ブースの様子は、公式Xが投稿していたのでそちらを引用する。

Kwong Pastry

リンリンと関係の深い菓子ブランドで、定番商品はエッグロールだ。公演当日は会場で商品を販売していた[16]。

筆者はここで、季節商品の月餅を買った。この話は次の節で書く。

ブースの様子は以下、CH3による開場前の紹介SNS投稿を貼っておくので、参考にしてほしい。

5. 筆者、ブースエリアを歩く

そこまで時間がなかったのだが、筆者も可能な範囲でブースを見て回ったので、上記で記した内容と重複しない内容について記録しておく。

紙チケットを受け取ったあと、筆者はブースエリアに向かった。前回の最後に書いた水とサンドイッチは、スポンサーとは関係のない普通の売店で買ったものだ。このことは、会場周辺の売り場が、すべて公演の関係者で埋まっていたわけではないことを示している。

Kwong PastryのMoonlit Wishes

Kwong Pastryの「Moonlit Wishes」は、中秋節に合わせた季節限定のギフト用月餅で、凝ったパッケージに入っている。筆者はもともと、別日にSiam Paragonでの期間限定販売で買うつもりでいたのだが、そこへIMPACT Arenaでの出展が告知されたので、会場で買うことにした。販売する商品は、ブランドがSNSで事前に案内していた。

注文票と鉛筆

列は比較的整然としていて、待ち時間は10分ほどだった。

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列の管理をするスタッフには、中国語で対応できる人もいた。並んでいるあいだに、紙と鉛筆が渡される。紙には商品の写真と、注文数の記入欄、氏名と電話番号の欄があった。

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購入者は記入した注文票を持って列に並び、カウンターで渡す。奥のスタッフが注文票を見て商品を準備し、そのあいだに支払いを済ませる。筆者の対応は英語だった。

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支払いには、クレジットカードのタッチ決済が使えた。UnionPayやAlipayにも対応していたように思うが、はっきりとは覚えていない。

この洗練されたオペレーションに、筆者はすっかり感動してしまった。なにしろ筆者は同じ会場で、チケット引き換えのために最後尾のわからない列から最後尾を探し出し、1時間50分並んでいたのである。しかし、ここでは並んでいるあいだに注文が決まり、カウンターでは紙を渡して払うだけで済んだ。(写真が多く残っているのも、おそらくこのことを残しておきたいという気持ちからだろう。)

4種類の月餅

買ったのはMoonlit Wishesを1箱で、399バーツだった。
下記写真は、ホテルに戻った後じっくり撮影したものである。

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4個入りで、味は4種類全て別のものだ。

  1. Salted Egg Custard
  2. Matcha Strawberry
  3. Dubai Chocolate
  4. Black Sesame Taro

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ちなみに参考情報だが、公式のオンライン販売は、4個入り2箱のセットで1,190バーツという別の売り方だった[16:1]。

帰国してから、上記4種類のうち、Salted Egg Custard、Matcha Strawberryの2種類を食べた。味は、甘すぎず、かといって物足りなくもない。

Dubai ChocolateとBlack Sesame Taroは、友人に渡して食べてもらったところ、友人はとても気に入って、日本で買う方法を調べていた(そして、日本で購入できないことを残念がっていた)。筆者も、もう少し買っておけばよかったと思っている。

6. スポンサーブースと特典の受け取り

ブースを見て回る

そのあとは、できるだけ多くのスポンサーブースを見て回ろうとした。MISTINEのオレンジ色のブースや、配車・デリバリーサービスのGrabの緑色のブースがあった。展示、ゲーム、撮影、配布物を組み合わせたブースが多かったが、時間の関係で一つひとつを詳しく見たわけではない。

券種別の特典の受け取り

筆者のチケットは5,500バーツ帯、アリーナSGの席である。このチケットには券種ごとの特典が付いていて、会場で受け取る必要があった。紙チケットの引き換えとは別の手続きになる。

受取窓口はGate 3の近くにあったと記憶している。着いたのは開演の1時間ほど前で、列はほとんどなかった。紙チケットとパスポートを見せ、本人確認を受けて、特典を受け取った。

7. 「おおきに」のポチ袋に手紙を入れて渡す

ポチ袋

最後に、リンリンとオームに宛てたファンレターを預けた。

手紙は英語で書いた。内容は、「二人はユニークで面白いです」「また日本にも来てね」という至って軽いものになったのだが、普通の封筒では面白くないと思ったので、セリアで買った「日本らしい」ポチ袋に入れることにした。

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日本でお年玉などを渡すときに使う小さな袋で、表には関西弁の「おおきに」が大きく印刷されているものだ。手紙の内容にあまり時間をかけられなかった分、ビジュアルで勝負しようとして考えた末に選んだものだが、結構いいアイデアだったと我ながら思っている。(自画自賛)

宛先は「LingOrm」

プレゼントの受付はGate 3の近くにある「Receive Gifts for Ling & Orm」だった。

係員に、上記の金文字でデカデカと日本語が書かれたポチ袋を差し出すと、スタッフは少し驚いた様子だった(そりゃあそうだろう)。宛先を聞かれたので「LingOrm」と答えると、スタッフは「LingOrm」と書かれたシールを袋に貼り、そのまま受け取ってもらえた。

英語で書いた手紙を、関東出身の筆者が、関西弁のポチ袋に入れて、バンコクで預けたのであった。なんとも遠回りなことをしたものである。

手紙を預けたあと、開場の時間になったので、客席へ向かった。

いよいよコンサートが始まろうとしている。次の記事で、D1のライブレポートを詳しく書いていくことにしよう。(ここまで本当にお待たせしてすみません)


☕️よかったらコーヒー一杯。 https://buymeacoffee.com/mink_obs

著:霧星礼知(min.k) / リサーチ・構造支援:Claude Opus 5.5、ChatGPT / AI-assisted / Structure observation


For international readers

This fourth installment on LingOrm's "THE WORLD BETWEEN US" concert at IMPACT Arena, Bangkok (October 17–18, 2026), examines what was happening around the arena before the show began. Drawing on public announcements, fan-base posts, and photographs shared by the venue, the first half introduces a selection of fan-organized projects, including an international collaboration involving 16 fan groups, large-scale digital displays, support advertisements organized by Orm's international fan communities, a donation-funded project by a Thai fan base, and a giveaway announced by a Hong Kong fan group.

The Thai donation project had revised its planned activities by October 16, when approximately 59% of its fundraising target had been reached. The available sources do not establish whether the fundraising result caused those changes. This article does not attempt to provide a comprehensive inventory of all fan projects, and distinguishes between announced plans and activities whose implementation could be independently corroborated.

The article then examines the official venue directory, event timetable, and sponsor activities, including Sushi Seki's promotional campaign. The second half follows the author's own experience: purchasing "Moonlit Wishes" mooncakes from Kwong Pastry, observing its efficient order-slip system after spending nearly two hours in a ticket exchange queue, collecting ticket-tier benefits, and delivering an English fan letter in a Japanese envelope printed with "Ookini," a Kansai-dialect expression of thanks. The envelope was labeled "LingOrm" by venue staff before being accepted.

Keywords

LingOrm, THE WORLD BETWEEN US, IMPACT Arena, fan projects, fan support ads, crowdfunding, fandom culture, international fandom, sponsor booth, directory board, Kwong Pastry, Moonlit Wishes, mooncake, Sushi Seki, MISTINE, Grab, CHAGÔ, fan letter, Bangkok

LingOrm、THE WORLD BETWEEN US、IMPACT Arena、ファン企画、応援広告、寄付、ファンダム文化、国際ファンダム、スポンサーブース、会場案内図、Kwong Pastry、Moonlit Wishes、月餅、Sushi Seki、MISTINE、Grab、CHAGÔ、ファンレター、ポチ袋、バンコク


  1. Sanook「“ออม กรณ์นภัส” ดีใจแฟนมีตมาเก๊าอบอุ่น “หลิงหลิง” ดูแลดีตลอด ไม่กดดันคนจับตา เพียงเธอ」、2024年9月27日。https://www.sanook.com/news/9584082/ 。オーム本人が、リンリンからカピバラに似ていると言われたこと、その後ファンから多数のカピバラのぬいぐるみを贈られたことを語っている。 ↩︎

  2. LingOrm_BaseCN「The Blooming World of LingOrm」企画告知、手机新浪网(Weibo投稿の転載)、2026年10月13日。https://www.sina.cn/news/detail/5353618620551843.html 。参加16団体の名称、26基のスタンディ、設置場所(Aktiv Square前)、期間(10月16〜18日)を掲載。 ↩︎

  3. LingOrm Powerhouse PH「The Blooming World of LingOrm」紹介投稿、Sotwe(Xの外部閲覧サイト)経由で閲覧。https://www.sotwe.com/LingormphX?lang=en 。参加ファンベースによる企画紹介。X上の原投稿URLは未取得。 ↩︎

  4. LingOrm_S1CN「The Blooming World of LingOrm」共同企画告知、Weibo。https://weibo.com/2/detail/5353618760798426 。投稿本文は直接取得できていない。 ↩︎

  5. IMPACT Muang Thong Thani(@IMPACTVenue)公式Xアカウント、2026年10月16日。公演にあわせた会場周辺ファンプロジェクトの写真付き紹介投稿。https://x.com/IMPACTVenue/status/2111038528444645466 および https://x.com/IMPACTVenue/status/2111038952450994468 。会場での展示・装飾の実施状況を確認できるが、各展示の制作主体や企画内容のすべてを特定できるわけではない。 ↩︎ ↩︎ ↩︎ ↩︎

  6. LingOrm_BaseCN「The Blooming Us」大型スクリーン企画告知、Weibo。https://weibo.com/2/detail/5353277232513573 。設置場所(ICE Hall 9前)、寸法(約10.6m×8.9m)、期間(10月16〜18日)を掲載。投稿本文は直接取得できていない。 ↩︎

  7. ormomelette_news「Standing proud beside our superstar!」、Instagram、2026年10月。https://www.instagram.com/p/DeiXdfDErzB/ 。タイ、中国、ベトナム、香港、台湾、韓国のオーム系ファンベースによるIMPACT Arena周辺の応援企画を紹介。柱のラッピング、大型LEDスクリーン、専用ブースなどを挙げ、関係する6アカウントを明記している。 ↩︎

  8. OrmKornnaphat_CN「演唱会应援 Part 2 — IMPACT场馆LED大屏应援」、Weibo、2026年10月。https://weibo.com/2/detail/5353528488888576 。「Love From Chinese Omelette」として、IMPACT Forum 2入口のキューブ型LEDスクリーンとThe Portal連絡橋の両面スクリーンへの広告出稿を告知。期間は10月16〜18日、表示時間は10:00〜22:00、頻度は15秒×144回/日。同ファンベースは広告の掲出開始も報告しているが、その原投稿の個別URLは未取得。転載資料:https://twstalker.com/Biggygygygygy 。実際の掲出回数までは確認できていない。 ↩︎ ↩︎

  9. ORMKORN’s HOME OFFICIAL TH(@ORMKORNHOMETH)「ORM IN BLOOM, A LIGHT OF HER OWN」関連投稿、2026年9〜10月。https://teapawt.org/ORMKORNHOMETH?filter=highlights 。10月3日のバナー用アートワーク投票、10月6日の関連グッズ予約販売、10月16日の募金状況報告などを参照。募金目標388,000バーツ、10月16日時点の集計額229,077.38バーツ。投稿には、調達額に応じて企画を調整する旨の注意書きがある。 ↩︎ ↩︎

  10. LingOrm.HongKong、Sotwe(Xの外部閲覧サイト)上のアカウントページ。https://www.sotwe.com/lingormhongkong 。10月18日の無料配布告知を含むアカウント。該当する告知の個別投稿URLは未取得。 ↩︎

  11. LingOrm CH3 Official「THE WORLD BETWEEN US」Directory Board・タイムテーブル、Instagram、2026年10月14日。https://www.instagram.com/p/DejM2spqsf4/ 。会場の区画と当日の予定を掲載。 ↩︎ ↩︎

  12. Monstarrrd「LINGORM《THE WORLD BETWEEN US CONCERT》スポンサー11ブランド紹介」、手机新浪网(Weibo投稿の転載)、2026年10月15日。https://www.sina.cn/news/detail/5354277784783605.html 。エンタメ系アカウントによる紹介で、主催者の公式スポンサー告知ではない。本文の11ブランドを列挙。補助資料:スポンサー8社に関する2026年9月16日のWeibo投稿 https://weibo.com/2/detail/5343773870524513 。 ↩︎

  13. Sushi Seki(@Sushiseki_th)公式アカウントの投稿、teapawt経由で閲覧、2026年10月14〜17日。https://teapawt.org/Sushiseki_th 。Gate 2のSponsor Booth Zoneでの出展(10月17〜18日、10:00〜16:00)、ガチャ企画、景品、SEKI Cash Voucher販売の説明を参照。 ↩︎ ↩︎

  14. OMU&CO、IMPACT Arena出展案内、2026年10月12日。Gate 3〜4周辺での出展と販売商品を告知。個別投稿URLは未取得。参考資料として、LingOrm CH3 OfficialによるCHAGÔ・OMU&COの紹介動画(2026年10月16日):https://x.com/LingOrmCH3/status/2111064924256620746 。 ↩︎

  15. MISTINE、IMPACT Arena会場でのキャンペーン案内、2026年10月17〜18日。キャンペーン当選者の本人確認・チケット受け取りに関する個別投稿URLは未取得。参考資料として、MISTINE公式Xアカウントによる10月18日のブース販売・購入特典案内:https://x.com/MISTINEOFFICIAL/status/2111736366396772725 。 ↩︎

  16. Kwong Pastry、公演会場での販売に関する投稿、2026年10月。https://www.instagram.com/p/DejPMTnlFlJ/ および https://www.instagram.com/p/DeeQDMNlDyj/ 。Moonlit Wishesの会場販売に関する案内。会場での購入価格(4個入り1箱399バーツ、2026年10月17日)、注文票を用いた販売手順、決済方法、味については筆者の現地記録による。本文で触れたオンライン販売の2箱セット1,190バーツは、会場購入とは異なる販売条件である。 ↩︎ ↩︎